渡る風はまだ冷たく感じるけれど、ブカレストは穏やかな春を迎えています。多くの街路樹が葉っぱを落としたままなので、差し込む光がダイレクトに届いて、まぶしさのなかに太陽がだんだん強くなってきていることを感じるのです(@ティネレトルイ公園)。
目に留まるのは、黄色・白・ピンク。そして若草色の芽を拭き始めた葉っぱたち。日本よりも遅れてやってきているルーマニアの春、心地よい季節を迎えつつあります。いたるところで見られる黄色のレンギョウの花(@ビクトリア通り)。
ここにもありました、ブカレストの誇る5ツ星ホテル、インターコンチネンタルの前にもレンギョウ。このホテル、旧社会主義期からのものですが、その時代には高層ホテル(今でもブカレストでは高層ホテル)、耐震設計を日本人が担当しています。
ピンクの花は桜ではないけれど、やはりこの色が春らしいです、旧共産党本部の前にも。後ろの建物の屋上からかのチャウシエスクが婦人とともにヘリコプターで逃走したという革命時のおどろおどろしいもの。でもこの季節はそんなことを忘れさえてくれます。
そして革命広場、そびえるモニュメントは革命のときに命を落とした英雄達をたたえるもの。特別にここを訪れる人は少なくなっていて、観光客のスポットになっているところ。
少し南へ下って大きな統一広場。ここらあたり、交通量も多く地下鉄やバスの乗り換え駅にもなっていてざわざわしているので、広場の中央にある公園でくつろぐ人は少ないけれど、この季節だけは特別。彩りが目を引くので、立ち寄りたくなります。
日本のようにいっせいに街区がピンク色に染まる春ではないし、「花見」(または「花見で一杯」)という習慣も無いけれど、暗くて厳しい冬を乗り越えてきた喜びと開放感は格別のもの。しばしの季節の移ろいを楽しむのです。
追伸:
これらのスポットを訪ね歩くのはすべて自分の脚。こんなに良い季節に公園ばかりを走っていたのではもったいないです。給水などを入れた小ぶりのリュックを担ぎ、軽くジョギングで市内めぐり。日本のランニングシーンでは「お花見マラニック」はみんなが共有する楽しみですが、ここルーマニアでは、街中を走る習慣が無いのでかなり異様かも・・・??
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