ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

夏の暮らしむき

2011-07-27 | ルーマニア・ブカレストの日常


ため息が出るばかり、この夏の暮らしむき。昨年からの給与削減政策で、公務員のお給料は3~5割減。一般企業もそれにならい、たいていの人で2~4割減になっている手取。これじゃあ、買いたいものも買えず、買うべきものすら買えない、と庶民の財布。
 


7月からガス・電気代も10%アップ、そして上昇を続けてきた食料品の価格もさらに10%ほどアップ。パンやお肉・ハム・ソーセージなど軒並み値上がり。
 


野菜類はもっと値上がり幅が大きく、その筆頭はじゃがいもで90%の値上がり、ほとんど倍増。
 


有機栽培でとても美味しいルーマニアのスイカも、ちょっと前は夏の盛りになると1キロ当たり1レイ以下が相場だったのに、最盛期を迎えても2レイを下りません。これでは買えない・・・。以前は1週間に2個も3個も消費していた特大スイカ。
 


おまけにまだまだ油断ならないリストラ。もうすでに数年前からリストラが進んでいるルーマニア国鉄でもさらに1000名の削減予定。警察官はルーマニア全土で1万名の削減実施中。そして郵便局員も。日本では国鉄も郵便局も民営化されているけれど、ルーマニアではこれらすべて公務員。公務員のリストラって、日本ではほぼないそうです、けれどルーマニアではザクザク切っていきます。
 
リストラされないまでも、7月は公務員に7日間の特別休暇がありました。喜んでいてはいけません、これ、無休。つまり、単純計算してもお給料がほぼ4分の3に減らされるのです。そして、今月はつながっている「首」も、いつ切られるかわからない現況。
 
お給料カット・リストラの危機・物価上昇、なんともいえず三重苦。「社会主義の時代は、ポケットにいっぱいお金があった、でも町に買うものがなかった。いまは店に行けば何でも売っている、でも財布にお金がないよ。」、EU加盟前後の好景気には、こんなふうに言っていたのは年金生活者くらいでした。いまや、社会主義時代を知るほとんどの人たちがこう言うようになっています。
 


上の写真は、ブカレスト市歴史博物館に屋外展示してあった「ブカレストの今昔」。これを見ると白黒写真のの社会主義時代にも店にいっぱい商品が並んでいて、その割には、買っているお客さんはほとんどいません。カラー写真で撮影されている現代、たくさんのお客さんが買って行っているように見えるけれど・・・、「真実を写す」はずの写真でも、良いとこ撮りをしているのです。
 
いまや一番上の新聞記事写真のように、スーパーはがら~ん。街中の個人商店でも閉じられていくところも多いです。なんともはや、閉塞的な夏。

我が家的には:
マイダーリンは警察官、7日間の無給休暇をまたまたランニング遠征に充てています(以前の無給特別休暇もマラソン遠征に使いました、記事はこちらから、このときはリスボンマラソンへ)。ただしこの夏は、ルーマニア国内の山のレース。

7月は3週末に、マウンテンマラソンやらトレイルクロスがあり、遠征に忙しいです。いくら無給休暇とはいえ、こんなに週末に続けて休暇をとっていてもいいのかなあ~?地下鉄警察隊なので、24時間3交代制、ファミリーを持っている同僚など、週末を休みたい人は多いはず。

 
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