ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニアにもある原子力発電所

2011-05-18 | ルーマニア・ブカレストの日常


とあるところからご質問をいただきました。

>東日本大震災を経た現状を踏まえ、
>原発のある国に暮らす人々、原発のある街に暮らす人々は、
>どのように原発と向き合い、生活しているのか、
>といったことを踏まえながら、
>これから日本が原発とどう向きあっていけばよいか、そのヒントを探る…
(抜粋)
 
福島原発の事故を受けてルーマニアの人々の反応や対策から、日本へのアドバイスがあれば、とくくられたそのご質問に、私は頭を抱えてしまいました。
 
ルーマニアの原子力発電所は、黒海手前、チェルナボーダーに2基あります。社会主義の時代にチャウシエスク政権によって計画され、社会主義崩壊後に2基が完成、現在も稼動中。当初の計画では4基になる予定でしたが、最終計画は頓挫したまま。ルーマニアの発電は主に水力発電に頼っており、人々の原発への意識は低いです。
 
福島原発事故を受けて、特に何も対策もされておらず、質問者が予想されているような、
>原発に対する市民の考え方の変化
~とくになし。

>事故を受けて、国や自治体、市民がとった動きがあれば教えてください。
(不安を取り除くための広報活動? 原発の安全性の再検証? など?)
~こちらもとくになし。

>定期的な避難訓練や話し合い? 薬品などの配布
~まったくなし。断言できます。

>日本にとってこれから参考になるかもしれない、
>こんな取組みをしてみれば、というような
>その国、地域の工夫があれば教えてください。
 
残念ながらルーマニアからは何も発信できることはなさそうです。ルーマニアは、日本などの先進国よりも50年は遅れている、といわれているからです。3月の地震発生直後に、ルーマニアの新聞に掲載された一コマ風刺漫画があります。



日本で大きな地震が起こりました。
「ルーマニアへもその影響はやってくるのでしょうか?」
「ルーマニアと日本の距離はとても大きいです。50年離れています。」


科学技術よりも経済よりも何よりも、人々の意識が『50年』、離れているというべき。同じようなエピソードはアメリカ軍のミサイル防衛施設受け入れに関しても言えるかも(記事はこちらから)。つまり人々の関心は日常の目の前のことに向けられ、原発やミサイル防衛どころではないと言えるかも。

『50年乖離』の関連記事:
★「地球最後の日が来たって、私たちは大丈夫だよ。わたしたちは、先進国よりも50年遅れていると言われているのさ。だから、滅亡の日が来たって50年は生き延びれるんだから。」の名言を残したのはジーカおばさん、こちらの記事から。
★ジーカおばさんはここで出会ったこんな人、こちらから。

@Bucureşti

 
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