5月9日はヨーロッパの日。欧州共同体から発展した欧州連合が、平和と統合を祝う記念日。ルーマニアでもこの日は特別なお祝いがあります。2007年からEUに加盟しているのでルーマニアも欧州連合の一員(通貨は自国通貨のレイが流通、ユーロ導入は未定)。
祝賀行事で振る舞われるというサルマーレ(ルーマニア風ロールキャベツ)につられ、ブカレスト2区のオボールに出かけてみると。
そこは見事な三色旗のオンパレード。赤・黄・青のトリコロールはルーマニア国旗の三色、パレードに参加している人たちも、ルーマニア国旗をなびかせて。
見物に来ている人たちの手にも、三色の風船。よく見ると、青の風船には星の輪が描かれています、これはEUを表す風船でもあるのです。
パレードに続いて、さまざまなデモンストレーション。先生に引率された幼稚園児たちのダンスの輪。
覆面警察隊の演武もありました、まるで忍者みたいだったけれど。火と煙の中に置かれた瓦割り、これは圧巻、まさに瓦割りでした。
そしてお祝い行事と言えば、ルーマニアの民族音楽とダンス。歌手の歌声にのってすぐに踊りの輪が出来ます。本当にルーマニア人はダンスが大好き。老いも若きも、いつでもどこでも音楽が鳴り始めば踊って楽しんでいる感じ。
私も拍手をしたりしてリズムをとっているうち、招き入れられダンスの輪に。「祭りのみこしは担いでなんぼ。」、つまりみこしがあれば担いで楽しむタイプ、踊りの輪があれば一緒にダンスを始めてしまうのがワタクシ、マドモワゼル。
(一緒に踊っていた人が、「アンタ、あそこへお行き、歌手と一緒に写真を撮ってあげるから。」と撮ってくれたもの。)
ダンスもひとしきり盛り上がったところで、「Pofta buna!(=どうぞ召し上がれ)」、サルマーレの振る舞いが始まりました。開始時刻前からたくさんの人が並んでいます。ヨーロッパの日とはいえ公休ではないので、ほとんどが年配の人たち。この人たちの時代には食糧は配給制で、とんでもない長時間を配給の列に並んでただじっと待っていたといいます。
混乱も無く、サルマーレの列に並ぶ人たち。押し合いへし合いもありません。それほどたくさんのサルマーレが振る舞われるのです。振る舞い=無料で配られること、やっぱり並んで待つ価値はあるかな~。
ひとしきりダンスの時間を過ごした私がサルマーレの列に並んでも、ものの5分もたたないうちに順番が廻って来ました。「ビン・ラディンへの弔いだよ、このサルマーレ。」などという人がいて、確かに初七日(~というのかなあ?)、「ビン・ラディンは、サルマーレを食べたのかい?」「そんなの、食べていないよ、サルマーレは僕達の食べ物。」と合いの手を打つ人がいて。おしゃべり好きのルーマニア人達と一緒に並んでいたら、待ち時間も何の苦にもならないのです。
そして公園のベンチでいただくサルマーレ。ベンチもお隣に腰掛けたおばあさんと譲り合い。少しずつ詰めて、みんなで座れるように。一緒に踊っていたおじさんがまた声をかけてくれたり、短い時間だったけれどルーマニア流の楽しみ方が出来ました。ヨーロッパの日、おめでとう。
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