ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

シェンゲン協定3月発効、決裂

2011-01-16 | ルーマニア・ブカレストの日常


2007年1月にEU加盟し、同時にシェンゲン協定にも加盟しているルーマニア。シェンゲン協定が発効されると、加盟国間での出入国審査を原則省略し、パスポートコントロールなしで国境を越えることができます。が、ルーマニアは、加盟国であるものの、未発効。つまりシェンゲン協定は実施されていません。
 
2010年内の協定発効を目標としていたけれど、これが2011年の3月予定にずれ込んでいました。3月にはどうしても発効させたい、と政府が取り組んでいて、昨秋には警察官であるマイダーリンにもシェンゲン関連の勉強会やら口頭試問やらが課せられていました。 
 
が、フランスとドイツがルーマニアでの実施に猛反対。ルーマニアの出入国審査がルーズで、いったんここでよからぬ輩をシェンゲン圏内に入れると、EU西側諸国まですんなりとやってくる恐れありというのです。それに、脆弱な社会基盤と政治家の汚職体質を何とかしろ、と。
 
結局今年に入って、シェンゲン協定3月発効は破棄され、また新たに、現実的な実施期日目標を定めることになったルーマニア。
 
ヨーロッパを長期旅行者には明報です、シェンゲン実施国内の滞在許可なしの滞在は、最初に入国した日から180日間に最大90日までと定められているので、ヨーロッパを長期旅行の場合、ルーマニアは「90日」の中に含めなくても良いのです。
 
とはいえ、ルーマニア滞在に関して、日本人のビザなしの滞在は「最初に入国した日から180日間に最大90日まで」とのきまりは変わりません。シェンゲン協定加盟前は、かなりルーズな入国審査でした。ビザなしの90日の短期滞在を終えて、1日だけ近隣国に出国、そしてその日に舞い戻ってきて、入国審査を受けて、新たな入国スタンプをパスポートに押してもらい、さらに続けて90日滞在、というのもあり得ました。
 
が、協定に加盟したことにより、出入国スタンプは協定加盟国共通のデザインに変わり、「最初に入国した日から180日間に最大90日まで」が審査されるようになっています。なお、シェンゲン協定実施国で同様の取り決めを破り、オーバーステイした場合、5年間はシェンゲン協定実施国に入国できない、という罰則があります。


現在のシェンゲン圏(協定実施国):
オーストリア、ベルギー、デンマーク、
ギリシャ、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド(★)、
イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー(★)、ポルトガル、
スぺイン、スウェーデン、エストニア、ラトビア、リトアニア、
ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニア、
マルタ、スイス(★)、モナコ(★)の26ヶ国(順不同)。
★印はEU非加盟国でシェンゲン協定に加盟する国。

Wikipediaの分布図を参考にいたしました、こちらから。

シェンゲン協定の加盟国(31ヵ国)と実施国(25ヵ国)、参考サイトはこちら


一番上の写真は、昨年11月、マルタ共和国への入国、空港にて。「Schengen Arrivals」と書かれた玄関を入るだけ。パスポートコントロールなし。わたしたちはルーマニアを出国し、イタリア経由での入国。イタリアでの入国審査がシェンゲン実施国への入国審査となっているのです。

@Bucureşţi


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