ROMAのCAFFE'でおしゃべりを

Due chiacchiere al caffe’ di Roma

ローマの休日(3)

2008年05月19日 | わたしのこと
3日目 : 2008年05月03日(土)


以前の記事はこちらからどうぞ
ローマの休日(1)
ローマの休日(2)


そろそろ飲み疲れが出てきた3日目です。レオナルドは幸運にもこの週末、仕事に追われていない状況だったため、私たちと一緒にローマ市内観光。ローマで建築を勉強した人と周るローマなんて、何て贅沢なんだ。

まずは私の大好きなボッロミーニとベルニーニの教会から。


ベルニーニについて書いた記事をまだ読んでいない方はこちらから
I LOVE ROMA = I LOVE BERNINI



サン・カルロ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会内部
イタリア人は小さなサン・カルロという意味で、サン・カルリーノと
呼ぶが、これは愛称


バロックの巨匠のひとり、ボッロミーニの作品。モダンです。建築家たちがボッロミーニを愛するのは、やはり芸術的に美しいからなのでしょうね。レオ曰く、当時の建築家って(ボッロミーニにしろベルニーニにしろ)あまり計算せずに設計していることが多く、現場の職人さんたちの勘と経験に支えられていたって。面白いです。



サンタンドレーア・アル・クイリナーレ教会外部

サンカルロ教会のすぐそばにあるもうひとりの巨匠ベルニーニ作。ライバル同士の代表作品が、200メートルくらいの間に建っているのです。本当にローマは贅沢な街。ただし、残念ながらお昼休みで中には入れませんでした。色大理石をふんだんに使った楕円形の教会で、形も珍しく、そして小さく美しい。弟は中を見れず、非常に残念がっておりました。

この後トレヴィの泉へ行きましたが、個人的にはあまり好きではないので省略。



ジョリッティのジェラート

イタリアに来たらジェラートでしょう。日本からも職人さんたちが研修に来るくらい有名なバール&ジェラテリーア『ジョリッティ』。弟の選んだのはストロベリー&キウイ&ヘーゼルナッツ、さらに生クリームまで。本当はフルーツ系とミルク系は混ぜないのが決まり。まあ、おいしければ何でもありということで今回はミックスです。



パンテオン内部

日本人観光客は意外と訪れないのでは。ただパンテオン見ずして、ローマを見たとはいえません。古代のローマ人の工学技術って、本当にあれで完成してしまっていますよね。ドームを支える壁は、何と6メートルもあります。屋根内部に四角い枠の彫があるのは、重さを軽減させるため。素材はコンクリート。



パンテオン正面屋根内部

パンテオンは古代ローマのすべての神の神殿として、2000年以上前に建てられました。現在は教会として使用されています。この写真は弟が撮影。何とこの部分は木造なんです。意外だったようで興味を引かれたみたい。柱はすべて大理石です。

昼食は大好きなアイリッシュ・パブで、懲りずに生ビール(今回はストロングではない普通のHARPにしました。観光中ですから一応自粛)と、ハンバーガーにフライドポテト。おいしかった~♪

その後サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会、ローマに住むフランス人のための教会で、カラヴァッジョの初期宗教画『聖マタイ3部作』を。光の使い方や、リアルでドラマティックな描写に、カラヴァッジョを知らなかった弟も真剣に鑑賞しておりました。



聖マタイの召し出し



聖マタイの殉教



聖マタイと天使



トニー&アンドレーア

会社にももちろん顔を出しました。自分の働いているところを見てもらいたかったので。トニー(左)が泣きそうな顔をしているのは、アンドレーア(ロマニスタ)が、無理矢理弟が買ったASローマのTシャツを着せ掛けているからなんです。トニーはバリバリのラーツィオファンですから。アンドレーアの勝ち誇ったような顔がおもしろい

スペイン広場を見た後、一度家へ帰りシャワーを浴びてから、夕食へ。



ピッツェリーア モスカ・マッタ

教会で知り合った、私の年の離れた友人たちと。残念ながら、ここのピッツァはイマイチでした。弟はローマのおいしいピッツァの味を知らずに帰国。またこれは次回の課題ということで。

右端にいるおじさま、アンジェロが結婚と事実婚の違いについて話し始め、事実婚とは一見自由意志の尊重に見えながら、実はカテゴリーの中にはめ込むための政府の新しい策略だと言い、大いに笑わせていただきました。まあ、おもしろい考え方ですよね。

つづく