一昨日の朝、仕事に向かう私はいつもの通りスペイン広場を通りかかりました。
なにこれ・・・
スペイン階段と、その前にあるバルカッチャの噴水がプラスチック製のカラーボールで埋め尽くされていました。
会社に到着すると、男性社員たちはスペイン広場から持ち帰ったボールでサッカーに興じているではありませんか!彼らは「コマーシャルの撮影でもしていたんじゃないの?」などと、ぜんぜん心配もしていなければ、問題意識もなしって感じ。いや、今回のこのパフォーマンスはけっこう平和的というか、かわいいというか、確かに建造物を破壊するなどの危険性はなかったのですけれど。
写真はすべて“la Repubblica.it”より
この騒ぎに乗じて、みんないろいろ考えるものなんだなあ、と変に感心してしまったのは、持ち帰ったカラーボールを大手インターネット・ショッピング・サイトであるe-Bayにて販売しだした輩がいたということ ボールのほとんどが赤色だったことから、赤ボールの価値は低く、反対に希少価値で高値がついているのは、緑色、黄色、青色、水色、オレンジ色で、広場でこの事件が起こった数時間後にはネットにて販売されていたとのこと。値段は1ユーロから最高50ユーロで、一人で38個のボールを売りに出したツワモノも。この人、e-Bayで販売することを予想してこんなにたくさんのボールを家に持ち帰ったのでしょうか?こういうものを買う人もいるのですねぇ。
e-Bayのカラーボール販売ページはこちら
この事件の主犯格であるグラツィアーノ・チェッキーニは、昨年の10月にトレヴィの泉を染料で赤色に変えてしまった犯人と同一人物で、自分のことをアーティストと言ってはばかりません。
ぜんぜん『反省の色なし』のグラツィアーノ・チェッキーニ
今回の行為について説明したちらしを手に持って
赤いトレヴィの泉の記憶は新しい
イタリアの現体制に反抗し、芸術的にその意思をアピールしたのだと言っていますが、こういうやり方って私はまったく納得できないのですけど。ただ注目されたいがための珍奇な行動を『芸術』だの『反体制』だのって格好いいことを言ってごまかしている!!「君はふざけているんじゃないっ!!!」と声を大にして言いたい。このスペイン広場でのパフォーマンスって、彼に言わせるとなんと“ポップアート” 自分は“未来派”なんですって・・・ 誰も傷つけていないじゃないか、ってね、この人カラビニエーリ(国防省所属の特殊警察)に12時間拘束されたことにさえ文句言っているのですけど・・・。はぁ。私はたった12時間でこの気違いがシャバに再度出てきてしまったことで、いつものイタリアのすごさを再確認ですよ。もう脱力。この国って、ベッペ・グリッロ(過去記事:v-day/banzai!)も言っていますが何やってもすぐに自由の身になってしまうのです。
結局広場が元の状態に戻って交通規制が解けたのは午後2時すぎで、彼の言うポップアートの表現のために市民税を使わせて清掃させて、その間広場を通過するバスは経路変更、けっこうな被害じゃありませんか。
誰(何)も傷つけなければ、何をやっても表現の自由だから問題ないっていうのはあまりにもお粗末なご意見で・・・。この人本気でこんな陳腐な台詞を吐いているのかしら。それとも、おもしろければそれでいいと思っているのでしょうか。
政治だのアートだのってえらそうなことを言わなければ、ここまで腹も立たないのですけれどね。
p.s.
遅くなりましたが、1月6日に東方の三博士が私のプレゼーピオにも到着しました。これで今年も出演者全員集合です。この画像はフォトショップで少しだけ加工したもの。何となく雰囲気が出ていると思いませんか?まあ自己満足の世界なんですけれど(笑)
なにこれ・・・
スペイン階段と、その前にあるバルカッチャの噴水がプラスチック製のカラーボールで埋め尽くされていました。
会社に到着すると、男性社員たちはスペイン広場から持ち帰ったボールでサッカーに興じているではありませんか!彼らは「コマーシャルの撮影でもしていたんじゃないの?」などと、ぜんぜん心配もしていなければ、問題意識もなしって感じ。いや、今回のこのパフォーマンスはけっこう平和的というか、かわいいというか、確かに建造物を破壊するなどの危険性はなかったのですけれど。
写真はすべて“la Repubblica.it”より
この騒ぎに乗じて、みんないろいろ考えるものなんだなあ、と変に感心してしまったのは、持ち帰ったカラーボールを大手インターネット・ショッピング・サイトであるe-Bayにて販売しだした輩がいたということ ボールのほとんどが赤色だったことから、赤ボールの価値は低く、反対に希少価値で高値がついているのは、緑色、黄色、青色、水色、オレンジ色で、広場でこの事件が起こった数時間後にはネットにて販売されていたとのこと。値段は1ユーロから最高50ユーロで、一人で38個のボールを売りに出したツワモノも。この人、e-Bayで販売することを予想してこんなにたくさんのボールを家に持ち帰ったのでしょうか?こういうものを買う人もいるのですねぇ。
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この事件の主犯格であるグラツィアーノ・チェッキーニは、昨年の10月にトレヴィの泉を染料で赤色に変えてしまった犯人と同一人物で、自分のことをアーティストと言ってはばかりません。
ぜんぜん『反省の色なし』のグラツィアーノ・チェッキーニ
今回の行為について説明したちらしを手に持って
赤いトレヴィの泉の記憶は新しい
イタリアの現体制に反抗し、芸術的にその意思をアピールしたのだと言っていますが、こういうやり方って私はまったく納得できないのですけど。ただ注目されたいがための珍奇な行動を『芸術』だの『反体制』だのって格好いいことを言ってごまかしている!!「君はふざけているんじゃないっ!!!」と声を大にして言いたい。このスペイン広場でのパフォーマンスって、彼に言わせるとなんと“ポップアート” 自分は“未来派”なんですって・・・ 誰も傷つけていないじゃないか、ってね、この人カラビニエーリ(国防省所属の特殊警察)に12時間拘束されたことにさえ文句言っているのですけど・・・。はぁ。私はたった12時間でこの気違いがシャバに再度出てきてしまったことで、いつものイタリアのすごさを再確認ですよ。もう脱力。この国って、ベッペ・グリッロ(過去記事:v-day/banzai!)も言っていますが何やってもすぐに自由の身になってしまうのです。
結局広場が元の状態に戻って交通規制が解けたのは午後2時すぎで、彼の言うポップアートの表現のために市民税を使わせて清掃させて、その間広場を通過するバスは経路変更、けっこうな被害じゃありませんか。
誰(何)も傷つけなければ、何をやっても表現の自由だから問題ないっていうのはあまりにもお粗末なご意見で・・・。この人本気でこんな陳腐な台詞を吐いているのかしら。それとも、おもしろければそれでいいと思っているのでしょうか。
政治だのアートだのってえらそうなことを言わなければ、ここまで腹も立たないのですけれどね。
p.s.
遅くなりましたが、1月6日に東方の三博士が私のプレゼーピオにも到着しました。これで今年も出演者全員集合です。この画像はフォトショップで少しだけ加工したもの。何となく雰囲気が出ていると思いませんか?まあ自己満足の世界なんですけれど(笑)