The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

5月15日 お仕事無しよ

2007-06-03 06:27:45 | 抱茎亭日乗メモ
 やはり恋人は心配なことになっていた。
大変なのは彼なのに、彼が謝るので、私は涙。

 随分前に派遣会社から5月23日の仕事の話があり「空けておいて」と言われていた。
かつて2回働いたことのある現場で、2回目に仕事をする前にクライアントから社長宛に
「桜井さんは仕事熱心でいいけど、髪を赤と緑にまだらに染めるのは止めてほしいのですが……」とクレームが入り、その時はピンク1色だったのでいいかな、と思って恐る恐る行ったら「おしゃれだね」などと言われて、平気なんじゃんと思った。

3回目は直前にクライアントから断られたので、今回もどうかな、と思っていた。
今日、手配担当の男性から電話があり「常識的な髪で行って下さい」と念を押される。

オレンジに染めてから1ヵ月半経っているから、今はオレンジと言うより明るめの茶髪。
しかし、クライアントがそう言って来るからには、これで許されるかはかなり微妙。
「事前に言ったのに、またかよ!」と怒らせてしまうかもしれない。
出来れば真っ黒な髪で、ものすごいコンサバルックで行った方がいいのだろう。

「黒く染めることは出来ませんか?」と手配担当者に言われる。
「すぐには難しいです」
1日の仕事のために美容院に行き、したくもない色に変えるのもねえ。
「羨ましいです」と手配担当者。なんでやねん? 私は悲しいです。
仕事が無いと困る、紹介してくれ、と五月蝿く言って、やっと紹介してもらったのに我儘な事で大変申し訳ない。
謝って、電話を切る。

受話器を置いてすぐ、「カツラがあるじゃん」と思いつく。
押入れから取り出し、被ってみる。
酷い。こりゃダメだ、と一人で笑う。
黒髪の下からオレンジの髪がはみ出して、2段染めだよ。

胸までの長さの黒髪のカツラもあるのだが、髪の毛の量がハンパじゃない。
これじゃ貞子だよ。ガハハハ!
初夏の陽気にこれを被って8時間は働けんだろう。

ということで、完全に諦めた。
悲しくて可笑しい一人カツラファッションショーであった。
この写真は「ヘアカタログ」には載せられない。悲し過ぎる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5月14日 お疲れ様 | トップ | 5月16日 アクセス御礼,600... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

抱茎亭日乗メモ」カテゴリの最新記事