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気が向いたら書く

Suchmos / "THE ANYMAL"

2019-06-18 17:32:42 | 音楽
何年振りか分からないくらいに、国内のバンドの新譜を買ってしまいました。Suchmosの"THE ANYMAL"です。



"STAYTUNE"で大ブレイクして「オシャレでカッコいいバンドだなあ」という風な印象だったのですが、ワールドカップのテーマ曲"VOLT-AGE"でなかなか硬質なサウンドを出していて、曲そのものは良いけどテーマ曲としてはどうなんかなー?なんて思っていました。

先日買ったTS特集のギタマガに、Suchmosのギタリストのインタビューが載っていて、読んだらなんか面白そうなことやってるなと。で、YouTubeで収録曲の"In The Zoo"を聴いて驚きました!

Suchmos /"In The Zoo(Official Music Video)

ピンクフロイドか?という変貌ぶり。
売れていたバンドがここまで大胆に舵を切ったのは、Radioheadの"OK Computer"から"Kid A"への変化を思い出したほどです。ダウナーな雰囲気も、Radioheadを思い出した要因でしょう。

本人達のインタビューではデヴィッド・ボウイやプライマルスクリームを引き合いに出して、変化する方が自然なことではないか?みたいなことを言っていたようです。

それにしても「これはちょっと聴いとかなきゃいけないぞ」と強く思ったのは久しぶりです。

元々、「こういう音を出してるバンド」の作品だったら聴かなかったと思うんですよ、正直。でも、ある分野でポピュラリティを得た若いバンドが、あえてそれを壊してまで作り上げたものだから、聴きたくなったのだと思います(ある意味、不純なリスナーなんですけど)。

だからこそ、そこに彼らの覚悟とか、確信を聴き取ることができるのだと思うんですよね。たとえ売れなくても絶対これがカッコイイんだ、というね。

まだ通して数回しか聴いてませんけど、前出の"In The Zoo"や"Indigo Blues"がヘヴィで気に入ってます。"In The Zoo"は結構ヘビロテですね(笑)。途中でテンポが若干変わってるのも、クリック聞いて鳴らす音じゃないんだ、ってのが伝わって良いです。

バンドのサウンドとしては、ビザールっぽい抜け感のあるベースと、リバーブを効かせたギターが印象的です。巷ではサイケデリックとか言われてるみたいですが、割とドロドロせず、スッキリしたサウンドなのが今風というか、バンドの個性なんでしょう。サイケってほどでもないと思いますし。ギターは、ギタマガのインタビューだと、ヴィンテージのストラトを小型アンプで鳴らしてるみたいですね。

これが突然変異的なアルバムになるのか、今後どう変化していくのか、興味が湧いてきます。過去の作品も、機会があれば聴こうと思いますが、今しばらくはこのアルバムだけ聴こうかと思ってます。

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