スパイ・ゲーム(2001)

監督 トニー・スコット
キャスト ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック、スティーヴン・ディレイン、マリアンヌ・ジャン＝バプティスト、オミッド・ジャリリ、シャーロット・ランプリング
2001年　アメリカ、イギリス
ジャンル：アクション、ドラマ、サスペンス

【あらすじ】
ベテランエージェントが中国に捕まった若い相棒を助けるため、自分の最後の任務として壮大な作戦を実行する。

【感想】
冒頭に書くようなことではないかもしれませんが、株は売ってもその日のうちに現金化はできません。リアリティがなくなってしまうので最低限の常識としてそれ位のことは知っておいて下さい。

それはともかく、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピット「新旧スター夢の共演」なんてふれこみだったと思います。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 」もそうでしたが、ブラッド・ピットの映画は役者の知名度による話題先行型で興行成績を稼ごうとするタイプが多いので素直に好きになれないものがあります。

本作についてもロバート・レッドフォードの配役にはあまりに無理がある。この人はスパイよりは自由奔放に生きている役の方が合っています。内容そっちのけで「新旧スター夢の共演」を目玉にすることを前提に製作したからこうなってしまったのでしょう。明らかなミスキャスト。

しかも、シナリオの大部分が回想シーンで非常にバランスが悪い。そもそもレッドフォードがやっていることは自らがスパイ行為をするのではなく、デスクワークを駆使することで味方を欺きながら人質を助けるので「別にスパイでなくても優秀なビジネスマンだったら出来るじゃないか」と思ってしまいました。それだけに救出するにあたりもう少しアクションを織り交ぜて欲しかったです。娯楽性という面で物足りなさが残りました。

お薦め度：★★★☆☆☆☆☆☆☆

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