映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

レスラー

2010-11-09 18:42:25 | ★★★★★★★★★☆
監督 ダーレン・アロノフスキー
キャスト ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、マーク・マーゴリス
2008年 アメリカ、フランス
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
すべてを失った元人気プロレスラー・ランディは、ある日、心臓発作を起こして医師から引退勧告をされてしまい…。

【感想】
あのころはまだ映画ファンではなかったですが、それでもミッキー・ローク自身が役者として一躍、スターダムに駆け上がったと思ったら、日本での猫パンチ事件で凋落してしまったのをリアルで知っている者としては当然感慨深いものがあります。

このように本来の自分の姿を映画内の役どころに投影させる手法を用いている本作。最近では「その男ヴァン・ダム」なども同様で少しずるいと感じるもののやはり面白いです。

テーマはプロレスと題材にした「男の悲哀」。これがミッキー・ロークの姿を通じて嫌になるほど出ていた。この部分が全てだと思う。ゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞していますが納得の演技。自分の中ではオスカーも獲って欲しかったほどです。

本職のレスラーとしては長年ファンに愛される存在でありながらも、私生活ではダメ人間ぶりをいかんなく発揮。特に仲良くなりかけた愛娘との食事の約束を完全にすっぽかしてしまうその人間性にはため息が出そうになりました。映画の中の話ではなくてミッキー・ロークの私生活そのものに見えてしまいます。それだけに強く伝わるものがありました。 

唯一の不満はラストシーン。内容的にも映像的にもあまりにベタだったのが少々残念。もう少し破天荒なものを期待していました。

プロレスというとっつきにくいテーマであるにもかかわらず、別にプロレス好きでなくてもOKです。未見の方はぜひ。

お薦め度:★★★★★★★★★☆

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