リトル・ニキータ

監督 リチャード・ベンジャミン
キャスト シドニー・ポワチエ、リバー・フェニックス、リチャード・ジェンキンス、キャロライン・カヴァ、ロレッタ・ディヴァイン、リチャード・リンチ
1988年　アメリカ
ジャンル：サスペンス

【あらすじ】
ジェフはどこにでもいるような高校生。だが、彼が空軍士官学校に入学手続きを提出した時、恐るべき両親の秘密が明らかにされた。戸惑い、悩むジェフ。そして、彼と共に両親を救おうとするFBI捜査官ロイは、殺人者の手がジェフにまで及ぼうとしていることを知る。果たして、両親とジェフは前の生活を取り戻せるだろうか?

【感想】
リバー・フェニックスは実は演技が下手なのではないかと疑ってしまいました（これは禁句か？）彼が主役なら気にならないのですが、シドニー・ポワチエのような名優と共演の形になってしまうとこの部分が対比として強調されてしまう。

ごく普通の高校生活を送っている青年がある日突然、両親がロシアのスパイであることを告げられ、自分も事件に巻き込まれていくサスペンス映画。

自分の親が実はどんでもない秘密を持っていて、そのために人生が変わってしまうという着眼点は非常に面白かったです。それから最初の印象だと完全な青春学園ものでいきなりミステリアスな方向に向かうのも全く予想できなかったです。シドニー・ポワチエの演技も貫録がありました。

ただ上述した点以上に残念だったのは両親がロシアのスパイであるという素材を上手く生かしきれなかったことです。結局の所、単なる誘拐もので終わってしまったように私は感じました。別にロシアのスパイでなくても極端な話、一般人でもいいんじゃないかという結果でした。せめて事件解決後の家族のこれからに関して少しでも描いてくれていれば印象も変わったのでしょうけど・・・・。

それからファンが非常に多いリバー・フェニックスに対してこんなことは言いたくないが、彼の演技は大根でした。この人の作品は有名どころしか鑑賞していなかったので正直、私の中の評価が下がってしまいました。

お薦め度：★★★★★☆☆☆☆☆

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