沈黙の聖戦

監督 チン・シウトン
キャスト スティーヴン・セガール、バイロン・マン、モニカ・ロウ、トム・ウー、アンディ・アダム、ワンナキット・シリプット、ポンパット・ワチラバンジョン
2003年　アメリカ、イギリス、カナダ
ジャンル：アクション

【あらすじ】
テロリスト組織に誘拐された愛娘ジェシカを救出するため、単身乗り込んだセガール扮する命知らずの男-ジェイク・ホッパー。元CIA敏腕工作員であった彼は、陰謀渦巻くタイ軍部や古巣であるCIAをも敵に回した。果たしてジェイクは娘を無事救出できるのか!

【感想】
2000年以降では「沈黙の奪還」と「沈黙の標的」の出来があまりに酷かったため沈黙シリーズはもはや本当に沈黙してしまっている状態になっていると思っていたが、本作は予想外に面白かったです。やればできるのにと言いたくなる。

内容と言えば、ある日偶然、テロリストに娘を誘拐されたセガールがこれを口実にテロリストさん達の方がお気の毒に感じられてしまうくらいにボコボコにしてあげる映画。要するにいつもと全く同じでございます。世紀が変わっても自分の姿を貫く姿勢には美学すら感じる。

特徴としては監督が「少林サッカー」等のアクション部分の演出を手がけた人物だけあって非常にアクションが凝っているのが挙げられると思います。セガールの映画にしては動きが多いと感じるでしょう。マンネリしたシリーズにあって少しだけ斬新でした。

ただ、この部分はセガール本人ではなく、スタントマンが担当しているのですが、明らかに体格が違うためスタントを使用しているのがバレバレになってしまっている。アクションは派手で面白かっただけに細かな詰めの甘さがもったいなかったです。

それから最後、呪いでセガールを苦しめる演出も余計。全然セガール苦しそうでないのですから。この人にこういう演技は無理なのでしょう。

2000年以降に限定するのならオススメできる沈黙シリーズではないかと思われます。

お薦め度：★★★★★☆☆☆☆☆

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