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モスキート・コースト

2012-01-02 23:50:28 | ★★★★★☆☆☆☆☆
監督 ピーター・ウィアー
キャスト ハリソン・フォード、ヘレン・ミレン、リバー・フェニックス、ディック・オニール、マーサ・プリンプトン
1986年 アメリカ
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
アメリカの物質文明を嫌うアリー(ハリソン・フォード)は家族を連れて中米のジャングル奥地の聖なる大地“モスキート・コースト”に入り、理想の生活を築こうとするのだが…。

【感想】
リバー・フェニックス補正が入っているとしか思えませんな。この作品の評価が高いのは・・・。

結局の所、先進国で生活しているような人間にとって文明のない大自然の中で暮らすことが、よいことなのか、悪いことなのか、作品を通じてこの部分のメッセージ性がどうであるのかが重要になってくると思います。本作では悲劇的な結末によって「単純に文明社会を拒絶するのはよくない」という方向になっています。

現代文明を拒絶することの弊害を説明ためにわざわざ他国のジャングルで生活するという発想があまりに極端過ぎるように感じます。「そんなにこの国が嫌なら出て行ってジャングルで生活してみろ」という極論に近いような説教を本当にやってみたところ、やっぱり酷い目に合いましたでは意外性はないです。そもそもそういう思想の人間は圧倒的に少ないのでわざわざ警告する意味があるのかも疑問です。

またハリソン・フォード演じる主人公の人間性に大きな欠陥があるので、これではどんな社会にいようが適応できずに悲劇的結末しか待ち受けていないのではないかという印象を受けてしまいます。むしろ人間性は最悪でも発明の才能を生かせることができるアメリカ社会の方がこの人にとってはましなのではないかと。

ただ単純に視点を文明うんぬんではなく、自分のエゴのために家族に我慢を強いて、酷い目にあっても考えを変えようとしない頑固な父に対する息子の葛藤という点に限定するならばそこそこ見ごたえはあると思います。

お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆

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