監督 クロード・ピノトー
キャスト ソフィー・マルソー、ブリジット・フォセー、クロード・ブラッスール、リシャール・ボーランジェ、ジャック・アルダン、ベルナール・ジロドー
1980年 フランス
ジャンル:ロマンス、青春もの
【あらすじ】
10月のパリ。新学期を迎えた13歳のヴィックは、恋への憧れでいっぱいだった。経験豊富な曾祖母は、そんな彼女に恋愛戦術を伝授。ヴィックは、初めてのブームで出会った男の子マチューに恋心を抱く。しかし、ホテルマン志望のマチューは実習のためグランド・ホテルへ行く事となり、ヴィックは彼を追いかけて行く。
【感想】
ソフィー・マルソーはまだあどけない少女の頃から主演やってたんですね。私の中では90年代後半に活躍した濃い女優という印象が強いです。本作は日本でも大ヒットしたそうなので人によってはむしろ前者のイメージなのか。そんな本作は700人の応募者の中から選ばれたデビュー作だそうです。
何の情報もない場合、本作は演技が完全素人の可愛いだけのアイドルが出ている青春ラブコメ映画に見えてしまったかもしれません。実際そうなのでしょう。ただソフィー・マルソーがこの後、女優として大成したのは当然よく知っているので容姿の可愛らしさだけではない他の面も確認しながら鑑賞していました。恋に落ちる様子とか両親へ対する感情など喜怒哀楽の表現は人を引き付けるものがあると思いました。
主人公の恋模様と両親の離婚話が同時進行する形になっています。はっきり言って前者はチープなのですが、後者は泥沼で二人の個性も強いので先が気になるストーリーに仕上がっていました。青春ものでありながらその裏で熟年夫婦の問題を描いたことが幅広いヒットにつながったのでしょう。
作品の開始前に画面が激しく点滅するという注意書きがされていました。しかしそのような場面は見られず、なぜ警告しているのかさっぱりわかりませんでした。ちなみにブームにおけるダンスシーンでの光の点滅だそうです。こんな些細なことで注意を呼びかけないといけないのはやめていただきたいものです。
やはりこの作品を本当に楽しむためには思い入れがいるので当時をよく知っている人でないと魅力が落ちてしまうかもしれません。
お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆
ソフィー・マルソー 「ラ・ブーム Perfect BOX」 [DVD] | |
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