監督 マーティン・リット
キャスト リチャード・バートン、オスカー・ウェルナー、シリル・キューザック、クレア・ブルーム、ペーター・ヴァン・アイク、サム・ワナメイカー、マイケル・ホーダーン
1965年 イギリス
ジャンル:ドラマ、スパイ
【あらすじ】
冷戦下のドイツ。英国諜報部の連絡員が、ベルリンの壁のイギリス検問所の近くで射殺される。折しも、それはかつてのナチ党員ムントの残忍な行動が激しくなっていた時だった。ロンドンに呼び戻された英国諜報部のベルリン主任リーマスは、クビを言い渡され、酒びたりに。やがて、図書館で働くナンと愛し合うようになるリーマスだったが、英国諜報部から東ドイツへ潜入せよという密命を受け…。
【感想】
映画チャンネルで放送しているモノクロ映画で面白い作品に出会う確率が高いのは単によほどの名作でもない限り、モノクロ映画を今更放送しても誰も見ないからなのだと思う。当時も見る価値のないようなものが山ほど作られているけど存在自体が消し去られているのでしょう。年寄りによる昔の映画の方が良かったというのはまあ程度の低い意見だと思う。
なぜこんなことを書いたのかというと本作がそれほど面白くなかったからである。スパイ映画なのだが、ほとんどの時間を主人公が真相を語っているだけで絵がなくてもいいのではないかと思えるような内容でした。これならドラマCDで十分。
それでも導入部分とラストはそこそこ楽しめたのですが、途中の中だるみが酷かったです。ずっと同じ場所で過去に何があったのかを主人公が話しているだけではどんなにストーリーが洗練されていたとしても飽きがきてしまうと思います。よほどシナリオに自信があるからあえてそのようにしたのだとすると、大したことないなと思ってしまいます。
我々のスパイ映画に対する印象(例えば敵のアジトに潜入から逃走、カーチェイスや銃撃戦のような激しいバトルまで)別にこれらがなくても十分楽しめるものは作れると私は信じていますけど、もう少し変化をつけてほしかったです。それまでが淡々としすぎているせいでラストのベルリンの壁越えだけが記憶に残ってしまうのは決してほめられることではないでしょう。
今日はどの映画を観ようとなった時にモノクロ映画はやはり敷居が高いので自分の気に入ったものでなかった際にはショックが大きいです。
お薦め度:★★★★★☆☆☆☆☆
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