沈黙のテロリスト

監督 アルバート・ピュン
キャスト スティーヴン・セガール、トム・サイズモア、デニス・ホッパー、アイス・Ｔ、ノーバート・ウェイサー、ピーター・グリーン、ケヴィン・ゲイジ、ヴァネッサ・ブランチ
2001年　アメリカ
ジャンル：アクション

【あらすじ】
麻薬組織の捜査中、謎の女を捕らえた。テロリストは彼女を釈放しないと町を爆破すると宣言してきた。

【感想】
いつものツッコミができないセガールの映画なんて・・・。

私はこれまでセガールの親父におけるいつもの「らしさ」に対して散々苦言してきました。悔しかったらたまには違う役どころでも演じてみやがれと。本作はセガール拳によって凶悪な敵が哀れに思えてしまうくらいにボコボコにされてしてしまう恒例のパターンではありません。ところがマンネリから脱したにもかかわらずアレがないとどうしようもないくらい物足りないのです。おかげで前言撤回することにしました。やっぱりセガールはいつもキャラが一番だとわかった。

本作はIMDbの平均が3.2点、国内有名サイトにおいては2点というとんでもない叩かれ方をしています。出来具合としては普通だという印象でしたが、今までの内容から面を食らった人が多かったのでしょう。

日本に限ったことであれば沈黙シリーズにしなかった方が良かったのだと思う。沈黙シリーズとは言っても日本の映画会社が勝手にシリーズにしているだけの話なのだから、内容によっては臨機応変に使い分けるべきでしょう。

内容は単純に爆弾犯を捕まえろという話です。ただしセガールは爆弾処理班に所属しているため自ら捜査に出向くことがないです。これではセガール拳を披露する場所がありません。なんという宝の持ち腐れ。セガールが爆弾解体していてもコメントに困ってしまう程です。

ちなみに流れ的にはこのまま終わるはずだったのですが、ラストでやっぱり敵をボコボコにしてしまいました。あまりに強引な展開でシナリオは破綻していましたが、それでも少し安心しました。やはり製作者サイドもこれでは客が怒ると察したのでしょう。

もちろん今では開き直ったかのように同じ役ばかりを続けています。きっと本作で悟ったのだと思います。

お薦め度：★★★☆☆☆☆☆☆☆

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