127時間

監督　ダニー・ボイル
キャスト　ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ、トリート・ウィリアムズ、
クレマンス・ポエジー、ピーター・ジャン・ブルージ
2010年　アメリカ、イギリス
ジャンル：ドラマ、実話もの

【あらすじ】
金曜の夜、いつものように一人で、ロッククライミングを楽しむため、ブルー・ジョン・キャニオンに向け出発した。だが、運命の瞬間が彼に襲いかかる。落石に右腕を挟まれ、谷底から一歩も動けなくなったのだ。助けを求める叫び声は無人の荒野にむなしく呑み込まれ、持てる知恵と経験を総動員して岩を撤去しようとするが、ピクリとも動かない。 死を目前にして初めて自分の人生と向き合うアーロン。自分勝手に生き、決して心を開かなかった両親にも、友人にも、恋人にも――。

【感想】
昔、勝利のために自分の腕を切り落として「かすり傷だ」と言い放った格闘漫画がありましたけど、この映画を観る限りどうみてもかすり傷じゃないですな。

岩に挟まれて抜けなくなった男の127時間を描く。

岩に挟まれた状態で９０分間引っ張るのは変化に乏しいのでさすがに厳しかったように感じました。それでもダニー・ボイルはこのあたりは上手な監督なので色々と工夫して飽きさせないようにしている努力は感じられました。事故に遭遇した理由が主人公が自然をなめていたことによるものなので主人公に対して感情移入しにくいと思う。生きたいという強い意志が腕を切断するという判断を下したことになるのでしょうが、その「意志」の部分がもっと強く描かれていればよかったと思います。

岩に挟まれた変化のない状態が大半なので途中までは退屈でしたが、時間の経過と共に意識が朦朧となり、命の危険に晒されたあたりから一気に面白くなったと思います。特に岩から解放された後の展開には躍動感があり引き込まれました。

映像はきついので景色が美しいという理由で手を出さない方がいいです。

お薦め度：★★★★★☆☆☆☆☆

	127時間　ブルーレイ＆DVDセット (初回生産限定) [Blu-ray]
	クリエーター情報なし
	20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン