映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ひまわり

2005-02-18 23:03:19 | ★★★★★★★★★★
監督:ビットリオ・デ・シーカ
出演: ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ
1970年 イタリア
ジャンル:戦争、ドラマ

【あらすじ】
大二次世界大戦直後のイタリア。出兵したまま帰らぬ夫(マストロヤンニ)を探しに見知らぬ土地ソ連へとやって来たジョバンナ(ローレン)がそこで見たものは、現地女性と結婚し、子供をもうけた夫の姿であった。

【感想】
日本だけ異常に人気が高い作品。そのことに対して主演のソフィア・ローレンが「日本人はセンスがいい」と語っていたのが嬉しいです。

私は素晴らしい音楽が流れている映画はそれだけで満足してしまう単純な人間なのですが、本作で使われている曲は映画音楽史に残る傑作でしょう。個人的に年に1度は何故か見てしまう存在価値の高い作品です。人にとってこのような映画は数本あるかないかだと思うので大事にしたいです。

反戦のメッセージが強いですが、厳しい社会情勢の中でも強く生きて行く人間の姿が見事に描かれています。自分達に起こった悲劇的な運命を嘆きながらも、しだいに自分の中で受け入れ、それぞれが別の人生を歩み出していくのが頼もしくもあり哀しくもある。

一方では戦争という悲劇に踊らされる人々の人生とは全く関係ないかの如く、一面に咲き乱れるひまわりが、あの有名すぎる音楽とあいまって一層の悲しみを演出しています。演出、演技、映像、主張全てが素晴らしいです。

生存している見込みのない夫をわざわざソ連(当時)まで訪れて、言葉も分からない中、写真だけで聞き込みをして遂に発見した時の酷い仕打ち。思わず涙を流す主人公の姿には刺さるものがありました。

確かに前半は主演のソフィア・ローレンのスタイルや顔の深さに目が行ってしまう面もありましたが、すぐに作品に引き込まれてしまい、ラストではそんなことはすっかり忘れていました。

メロドラマとしても傑作。

お薦め度:★★★★★★★★★★


ひまわり

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