風のうた 小さな僕の自由な詩

楽しかったり、嬉しかったり、悲しかったりする時、伝えたい思いがあります。
そんな思いを詩に込めて

木の葉舞いあげる風

2017-05-22 14:56:59 | 
この身この命尽きるまでに
あと幾度泣いて笑うでしょう
この道で私が出会う
小さな日々に小さく宿る
そんな物事たちの愛おしさ
今さらだけど残さず心に留めては
ただ飾らず言葉にするのが愛なのだと気付きました
落ち葉が積もる心象の道を
音を立てて裸足で歩いていくのは
散りゆく事の儚げな思いを
ただこの身に刻んでいきたいそれだけの切なる願い
私の影が消えて見えなくなっても
木の葉舞いあげる風になって
きっとまたどこかであなたに出会いますから
心の中のほんの少しだけを私に残しておいて下さい

おもかげ坂

2017-05-16 04:00:47 | 
遅すぎるぐらいのペースで上っていければ
幼さのおもかげも連れていける
急かされる街で変わりゆくものに
いつも心は揺らいで
時を経るたび誰かの言う様な大人になっていく
そしてやがて上手く街並みになれば
それが生きることなんだと
言い訳じみても言い聞かせては
優しさのわけの純真さえも
売られてしまう小さな街に
明日を拒んだ事もあったね
生き急ぐ人の影に
つい慌てるように足音を早めてしまいがちだけど
それじゃあ大切なものさえもこぼしてしまいそうだから
今日もこの坂におもかげ背負って上っていこう
目に映るもの全てが変わっても心に僕を残せるように

川の流れに

2017-05-15 22:45:58 | 
石ころひとつ川に投げ入れたら
すぐに流れて見えなくなっていく
そんな事が不意に寂しくなって
ついたため息さえも空に溶け出す
抗う様に生き続けられるほど
強くはなくて
また傷つかぬ様に生きている
あの日心が芯から冷えたのを知り
誰もいない部屋の片隅
涙を隠せずいたけど
無理に流されないよう抗うよりも
流されながらも私を知っていくことが
心のままを愛せる気がして
言葉少なげに川辺に立ってた
ほんの少しの私を投げ入れましょう
今日の心を確かめるように

雨の調べに

2017-05-13 19:55:46 | 
雨の調べに
今日の雨の調べに
何を思いましょう
あの頃と変わらぬ風の音
あの日叩く雨音に気が付いて
少し髪を濡らしたあなたは
軒先の水溜まりに目をやって
何か言おうと失敗しました
側に寄った私に一度だけ目をやって
歩き出すのはもう遠くへ行くかの様で
立ち尽くす私は
ただもの憂げにいたけれど
それは一人と一人じゃ当たり前の事だから
旅立つ最後は綺麗にしたくて
傷つかぬよう
声すらかけず部屋に戻ったのでした
思い返すいつの日も過ちじゃなかったけど
人一人の孤独も受けきれはしなかった
それは私の弱さじゃなくて
あなたの弱さでもないけど
全て隠さず言葉にしていれば
耐え忍ぶことは綺麗じゃないね
知り尽そうと許し合えば
もう二人を重ね合わせはしないけど
せめてあれこれを意識して
わずかな意味にしておきたくて
だから今さらだけど私に心を言わせて下さい
飾らないありがとうとただ心を言わせて下さい




その事だけで嬉しいよ

2017-05-13 02:11:45 | 
あなたが去ってそのわけを探している僕
悲しみいくつ見つけたら
終わるわけとない繰り返し
幸せを口に飽きるほどに
語ったあの日忘れないなら
もうこの場所に別れを告げて出かけなきゃ
何かが僕を幸せにしてくれるなんて
わけもないのに信じていた
それじゃいけないきっといけない
この道だけは僕のもの
どこまで遠くに行けるかなんて
僕の一歩が決めるだけ
だからこうしちゃいられない
旅にでなくちゃ今すぐに
単純過ぎて分からない事
景色は心を通して伝わるだけ
景色を変えよう心の景色を
優しくなるには僕に優しくなるには
泣く日があっても良いじゃないか
だけど心は開いておきたい
裏切りいつも恐れてたけど
信じていけば誰かが寄り添う時もある
くだらなくても信じていよう
例えそれで何もなくても
旅を終えるその時まで重荷はずいぶん軽くなって
いくぶんだけど好きになれたね
その事だけで嬉しいよ