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『仮面ライダーフォーゼ』宇宙キター!と叫ぶ癒しのヒーロー

2011年11月30日 | 特撮


大文字「まあ、俺も誉められた人間じゃないがな。見栄っ張りの権力主義者だ!」
美羽「あたしは自信過剰の高飛車女!」
JK「見ての通り、俺は長いものに巻かれるチャラ男!」
ユウキ「あたしは、我を忘れる宇宙オタク!…はい」
賢吾「俺は……学校一のサボり魔。保健室の主だ!」


(『仮面ライダーフォーゼ』第10話より)

……あ。いいなあ。ちょっと瘉された。爽やかに「権力主義者だ!」と言い放つ、大文字がけっこうカッコよかった。『仮面ライダーフォーゼ』最近、ようやく追いついて観ていますが、『面白い』ですね。転校初日に「この学校の生徒全員と友だちになる!」と宣言したツッパリ野郎・如月弦太朗が、学園内を暗躍する謎の怪人たちが引き起こす事件に巻き込まれながらも、友達を着実に増やして行く『物語』…かな?

従来のヒーローものとはちょっと違う……というか東映不思議コメディ・シリーズの“ご町内ヒーローもの”っぽいのですが、それとも、ちょっと違うというか。あれは「世界の危機を救うヒーロー」のパロディっぽい側面があったと思うのですが、『フォーゼ』はそういうワケではない。
このヒーローにぶっ飛ばして欲しいのは、救って欲しいのは、もっともっと身近な、もっともっと自分の内にある、“何か”という気がします。そのアプローチが結果として、転校生来訪ものの青春ストーリーっぽいものに納まっているというような、そんな印象です。(まあ、スタート時には青春もののメソッドで進める方針は固めていたとは思いますが)

この10話では、それぞれが自分の抱えていた“問題”を笑ってさらけだして、自分自身を蔑んでしまうオカルト娘に「気にすることはない」と語りかけるシーンなんですが…。彼らが、そうである事を変えようとはしていない所が、好きというか、僕好みです。
たとえば大文字は、その「見栄っ張りさ」が、カッコ良く振る舞う自分の追求につながるわけだし、美羽の自信過剰だって、その自信が裏打ちされる自分である事を目指すわけですしね。…いや、別にそんな昇華すら、なくってもいいよと。楽しく、笑って生きるのは、ちょっとした気の持ち方だよと。そういう『癒しのヒーロー』というか、そういうものを感じていますね。


仮面ライダーフォーゼ フォーゼモジュールチェンジシリーズ01 ベースステイツ
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