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今週の一番『エア・ギア』オニギリ、まさかの善戦!?

2011年05月10日 | マンガ
【4月第2週:ちぐはぐラバーズ(前編)作・鈴木央】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10507.html#685
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



『エア・ギア』(作・大暮維人)でオニギリが、武内宙相手に大善戦しました!wいや、あわや勝利を収めるかに見えたんですが、さすがにそこまでの番狂わせには無理があったか、ボロクソに逆襲された所をカズとアイオーンにバトンタッチしましたね。しかし、この人(武内宙)、言ってしまえばナンバー2なんでしょ?wオニギリ、相当に頑張ったと思います。
『エア・ギア』は、AT(エアトレック)と呼ばれる原動機搭載のローラースケートを駆使して、チームバトルするバトル・マンガとでもいいましょうか。段々、話が大きくなって行って、今、米空母とか出てきています。

で、このオニギリなんですが、まあギャグ担当キャラ兼エロ担当キャラというか、基本最弱の男で、しかしエロい事が絡むと(対戦相手が女の子だったりすると)途端に強くなる…と、その流れ自体が既にギャグですよねwそういうキャラなんですが、それがこの土壇場に来て、間違いなく最強のボスキャラの一人、武内宙(ニケ)に対して、妄想パワーを炸裂させ、女の子に対しては強いという自分の特性を活かして、目の前の男(ニケ)を「学園のアイドル石渡さん」と妄想する事でその強さを得ようとしたワケです。まあ、何と言うか…



最強クラスのボスキャラがギャグに巻き込まれて苦戦を強いられている展開

…で、かなり、痛快ではありましたwしかし、この頃のオニギリのエロパワーは、もの凄い禍々しさが出ていて、闇魔法(マギア・エレベア)を取り入れたのはこっちじゃないかというか『ベルセルク』の“蝕”を想起させるような凄みを出していたので、そのギャグが行くところまで行ったなという気はしました。まあ、結局、この武内宙は影武者(ロボット?)だったんですけどね。それで「あ~あ、やっぱりかあ…ど~せならオニギリに勝たせて欲しかったな~」などと思いながらも、との顛末の途上において「も、もしかして、オニギリが勝つかも…(いや、まさか?)」とドキドキさせてもらったのは『楽し』かったです。

まあ、ある意味、大暮維人先生の「ストーリーのいい加減さ」が功を奏している所はあると思います。…と、こう言うと悪口に聞こえるかもしれませんが、連載のある種の“勢い”にまかせた脱線というか、キャラの逸脱なんかは大暮マンガの大きな魅力の一つだとは思うんです。
…ちょっと個人的に言うと……どうかな?と思う面もあるんですけどね。こういった脱線/逸脱の『楽しさ』は、連載の『速度』が大きなウェイトを占めると思っていて、そこから考えると大暮先生のテンポは遅い…とは言える。数週かけて、数週はさんで、じっくり構えられると『受け手』は冷静になってくるので、そのタイミングでの逸脱は、“いい加減さ”の方が際立ってしまう面も多い。「時間かけてこれかよ!」って事ですけどね。週刊連載をライブ感覚で観ている僕としてはそう感じる事もあります。あと「どうせならオニギリ勝たせてくれよ!」って面もある。(`・ω・´)(←)
しかし、まあ、画のクオリティは物凄く高い人で、そこへの拘りは相応に短くない時間を要する事でしょうし、また、基本的に単行本を主戦場としている連載なんだと思うので、殊更にダメ出しするつもりもないんですけどね。

とまれ、こういうストーリーの逸脱(?)、キャラ格の逸脱(?)は『エア・ギア』の魅力の一つだとは思います。僕はこの物語に出てくるアイオーン・クロックって奴が、かなり好きで。この人、元々はそんなにキャラ格高くはなかったと思うんですけど、気がつくと、キャラ設定が相当膨らんでいって、なんか相当なキーマンになっているんですよねw今、カズと一緒に、オニギリのバトンを受けて、本物の武内宙と闘っていますけどね。いきなりボロクソにやられていますが(汗)
弱いキャラとは言え、カズは元々、成長が約束されているような、そういう伏線を沢山張ってもらっているキャラ、ブッチャも強いとは言えないけど、頼もしい仲間の一人としてやる時にはやるって事はある意味“約束”されたキャラ(この人もエライ事になっていますがw)だったわけですが、オニギリは色モノ担当で、そう成長が見込めるわけでもないと思っていたので、これは楽しい誤算でしたね。


DVD付き エア・ギア 31巻 限定版
大暮 維人
講談社



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