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『プテラノドン』~結局、ティラノか!?(`・ω・´)

2011年07月18日 | 特撮
【怪獣とは何か?】



テレビ東京の午後のロードショーで“巨大生物の逆襲”シリーズみたいな週間プログラムを組んでいたので観てみました。『プテラノドン』(2005年公開)は、地殻変動の調査にきた古生物学の大学博士とその学生一行が、謎の怪鳥~プテラノドン~の一団に襲われる。どうやら地殻変動の際に蘇ってしまったらしい!?(`・ω・´)そんな『物語』。付近ではアメリカの特殊部隊が、テロリストのアジトを襲撃して、テロ犯の首謀者を捕縛したりしていたのですが、この人達もプテラノドンに襲われます。そして、大学様御一行と合流します。この時、手に入れた武器で何とかプテラノドンを撃退しますね。

…プテラノドンって羽ばたいて空中停止できるんだ…(´・ω・`)などと考えながら観ていたワケですが、突然、滑空して現れ、さっと空中に攫われる怖さは出ていたと思います。プテラの造形もカッコ良さと恐さを兼ね備えた感じで、モンスター好きの僕としては満足です。
突然、何十メートルの上空へ持って行かれるので、何かもう助かる方法がないんですよね。…でも、まだ他の恐竜みたいに噛み砕かれたりして殺されたワケではない。そこらへんがミソというか、運良く助かったりもするワケです。

途中、逃亡したテロリストたちに襲われたりして人間同士のいざこざでピンチを呼び込んだり~まあ、結局、そういう“悪い人たち”はプテラに喰われてしまうんですけどねwまあ、そこらへん様々なピンチがあったりして楽しかったです。
んで、最後に全て解決した後に「恐怖はまだ終わりではない。また第二、第三の~」とでも言わんばかりに、プテラノドンが蘇っていた洞窟の中で、今度はティラノサウルスが息を吹き替えして、咆哮して終わりと…。『ジュラシック・パーク』(1993年~2001年)の影響下の作品だと思うんですが、翼竜特化というかプテラ・オンリーな所が特色かな…と思っていたのですが「あ、やっぱりティラノ出しちゃうんだw」みたいなw
続編が有る作品とも思わないけど、これでもし続編造るとしても、これでティラノ出さないとおかしいよね?ティラノ出したらこっちが主役な感じになっちゃわない?やるとしたら『プテラノドンvsティラノサウルス』かなあ?などと余計な事を考えていました。(´・ω・`)


■ちょっと“怪獣”の話



『プテラノドン』を観て、日本の“怪獣”ラドンを思い出したりしていました。『空の大怪獣ラドン』(1956年公開)もまた、古代翼竜が蘇って人間に襲来する物語ですが、その際に、何十メートルもの巨大怪物となっていてw飛ぶだけで音速を超えて、そのソニックブームで街に大被害をもたらすという描写が圧巻の怪獣映画になっています。(特に鉄橋が風圧でねじ曲がって倒壊するシーンとか印象に残ります)
コンセプトは同じでも大分違う作品になっていますよねえ…。勿論、年代の違いもあるでしょうが、欧米で作られるモンスター・ムービーは、日本の怪獣のように近代兵器がほとんど通じない、力で圧倒し返す存在にモンスターを昇華する事は滅多にありませんよね。

僕は“ラドン”は、初期の“ゴジラ”と同じく、怪獣になる前の怪獣~あるいは始祖的な怪獣~と位置づけているのですが、それでも怪獣にとって重要な要素を見て取る事ができます。それは“畏怖の想起”です。
畏怖なんて言葉を使わなくても「すっげ~!かっこいい!!」でもいいんですけどね。日本の怪獣映画は出した怪獣を観るものに、一度「すっげぇ~!!」と思わせ、見惚れさせるような描写が存在します。僕が怪獣映画が好きなのは当にそこなんですがw
先述の『プテラノドン』を観ても、プテラは怖くて恐ろしいモンスターとして描かれてはいても、軍隊の武装の前では普通の猛獣と同じ末路を辿りますし、当然ながら畏怖の念を抱く描写はしていません。あくまで単なる“外敵”であり、それに立ち向かう“人間の勇敢”が物語のテーマとなっているはずです。

ここらへんは“怪獣”と“怪獣映画”を語る時の重要な要素になってくるのですが、今はながくなってしまうので、ここまで。また機会を観て怪獣の在り方については語っていけたらなと思っています。



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