スターバックスが店舗をどんどん減らしていくようです。
アメリカの都市では店舗閉鎖に抗議する運動も起こっているとか。
ボストンのハーバードに留学していたとき、朝7時からのカンファレンスが始まる前に、近くのカフェでコーヒーとベーグルを食べました。
世界中から優秀な人材が集まる施設だったので、そこでの生活はプレッシャーが強く、コーヒを飲むときでさえ、片手には英語の文献を持っていました。
そのカフェがスターバックスであることを知ったのは数年後に日本に帰国してからのこと。
カフェの名前など気にならないほどストレスを受けながらの留学生活だったのでしょう。
振り返ると、当時の仲間たちの能力の凄さというのは2日徹夜した後の頭脳の明晰さ。
睡眠充分なら私でも彼らに対抗できます。
でも、1日徹夜すると思考能力が衰え、2日も徹夜すると何も考えることができなくなります。
この差はすべて能力の差として結果に現れます。
そういう意味で、体力とか前向きさとか、そういうパワーを小さい頃から身に付けることが必要です。
最近、診察の合間に小学生や中学生の子供を持つ親御さんからどうしたら勉強ができるようになるのでしょうかと尋ねられることがあります。
私は体を鍛えるように言いますが、いつもキョトンとして期待はずれのような顔をされます。
でも、体力です。
つらいクラブ活動を終えてから机に向かう精神力もそれを支えるのは体力です。
掛け算の九九を幼稚園の頃から覚えさせる教育もあるそうですが、マラソンでいえば、1分先にスタートしただけのこと。
あっという間に集団に飲み込まれることは明白です。
世界のエリートたちと机を並べた経験から言えることは、すべてに骨太な人間がどんどんステップを上がっていくのだということ。
どんなプレッシャーがあってもしっかりと結果を出すことが最大に評価される部分で、それには幼い頃からの鍛錬が重要だということでしょう。
体が大きくなる時期にどんどん体に栄養をやって、しっかりとしたパワーをつけること。
知も大切ですが、知を受け入れ、咀嚼して自分のものにする、そういう大きな器を作ることはこの時期にしかできないことですから。
(OLYMPUS E-3 Zuiko Digital 14-54mm F2.8-3.5)