私は大学の4回生頃までは講義では鉛筆でノートをとっていたのですが、私のノートは思いつくままにごちゃごちゃと汚い字が散乱する、私にしか読めない代物でした。
5回生になって講義の内容が高度になり、時には自分でも何を書いているのかわからなくなるに及んで、万年筆で書くことにしたのです。
万年筆だとていねいに書かないとノートがインクで塗り絵のようになってしまいます。まともな字を書くには万年筆が一番と考えたわけです。
それ以来、医者になってもほとんどの同僚がボールペンでカルテを書いていたのですが、私だけはいつも万年筆を使っていました。
この10年ほどはパリで買ったブルーのウォーターマンの万年筆を愛用していました。
写真は昨年末、お世話になった病院の院長から送別の品として頂いたものです。
モンブランのマイスターシュテュックという万年筆で、さすがにペン先が柔らかく書き心地は最高です。
院長先生は開業するために退職する私に、「これでたくさんのカルテを書いてください。」といって、万年筆を贈ってくださいました。
私の診療所は電子カルテを導入したので、万年筆で字を書くことはないのですが、法科大学院の講義ではこの万年筆が大活躍しています。
こんな贅沢な万年筆でノートをとっている学生はあまりいないと思います。笑
大切に使っていきたいと思います!