仏像 好き?

2006年11月30日 | art
          


 「東京国立博物館」で開催されている『仏像』展を観に行った。
わたしが是非観たいと思っていた、『国宝十一面観音菩薩立像』は11月7日からの展示で、今度の日曜日で終了をしてしまうのだ。
夫と一緒に観に行く約束をしていたけれど、なかなかスケジュールが合わなかった。
そこで、急遽わたしひとりで、レッスンの帰りに寄ることにした。
レッスン場から谷中を通って10分位歩けば着く近さ。
あと何日かで終わってしまうので、夫のことなんて構ってらんない(笑)

 20代の頃に、確か『芸術新潮』だったろうか、白洲正子が毎月「十一面観音」について書かれたものを読んでいた。
その頃は、みうらじゅんではあるまいし、抹香臭い仏像なんて、全然興味が無かった。
しかし、その中で向源寺の十一面観音菩薩の気高い美しさだけは、今に至るまで記憶の底にいつも張り付いていた。
教科書にも載っていたような気がする。
それ以来、十一面観音というと、すぐ反応してしまう。
そして、寺外不出だった観音菩薩が自ら、東京に来るというので楽しみにしていたのだ。

 多分、普段は薄暗い寺の中に安置されているのだろうが、ぐるりと照明を当てられ隅々まで見ることができた。
わずかに腰を捻って立つ、すらりとした肢体は2メートル近くあり平安時代の一木彫で、本当に圧倒される気品と美しさ。

十一面観音は、頭上に11の表情を持つ顔をもち、人々を救済する観音菩薩といわれている。
所々色彩や金箔が残っていた。
わたしは谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』で谷崎が著したように、外の光が届かない寺の暗がりに仏像が蝋燭の灯りで反射する。
そのように、この十一面観音が夢のように、照り返している様を観たいものだと思った。

しかし、メチャメチャ会場は混んでいた。
やはり年齢層は高い。
おまけに家を出るときは、博物館に寄る事を想定していなかったので、高いヒールのブーツを履いて来てしまった。
非常に疲れた。

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まだまだ、秋まっただ中でした

2006年11月28日 | diary
      


この一週間。忙しかった。
何が?と問われると答えに詰まるけれど。

 とりあえず、11月23日は、市内のシクラメン農家の売り出し解禁日だった。
シクラメンもいい加減見飽きたと思っていても、買いに行くことは年中行事になっている。
毎年一緒に行くSさんは体調がまだ思わしくなく、結局パス。

我が家の分と、義母へのプレゼントに今年は5鉢を手に入れた。
農家のおじさんに「今年は個性的な花ばかり選んだね」と言われた。
八重の新種GET!と喜んでいたら、たまに出現する突然変異だとか。
な~んだ。 がっかり。 紛らわしい。

午後から福島県まで車を飛ばすので、今回は例年のように葉の張り方、隠れているつぼみの量なんてゆっくりと見る余裕が無かった。
帰宅してから、葉の間をのぞいて見る。
ありゃりゃ、つぼみが少なかった。

福島に息子がいるのだが、彼とは結局18年しか一緒に暮らす事ができなかった。
だから、このブログに、息子は全然登場しなかった。
一緒にいないから書き様が無いのだけれど…。

わたしは子供を自立させる事が、親の役目だと思っていた。
しかし、いざ進学も就職も自分で決めて出て行ってしまうと、母親としてまだ納得していない部分が少しだけあるのだ。
だから、未だに彼の部屋を思い切って整理できない。
帰ってくる訳はないと、分かっていても。

福島は紅葉まっただ中だった。
去年の日光よりその美しさを堪能した。
それにしても、今年は家の近くの中仙道の欅並木も、例年のような黄色ではなく紅く紅葉している樹もあり、それには驚いてしまった。


       

紅葉、黄葉、褐葉の違いをついでに調べてみた。
それぞれの色素を作り出すまでの葉の中の酵素系の違いと、気温、水湿、紫外線などの自然条件の作用による酵素作用発現の違いが、複雑にからみあって起こる現象だとか。

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今日は good day

2006年11月22日 | diary
 ピアノのレッスンで、先生に珍しく褒められた。
この歳になると、滅多に他人に(家庭の中だって)褒められる事はないのだが…。
やはり、いくつになっても、そりゃ半分お世辞だわ?と思っていても嬉しいものだ。

 その帰りに先日に引き続き、又もや駅のエレベーターで、老婦人に話しかけられた。
話しかけやすいオーラが、また出ていたとは。
トホホ。
老婦人、わたしのことをじろじろ見ている。
    
    「奥さん、きれいね」
これも、ほとんど言われた事の無い台詞。
だから、素直に
わたし 「ありがとうございます。イエ、それほどでも」
老婦人 「きれいね。頭が…」 
アジャ、わたしのヘアースタイルかよ、と思いつつ。
老婦人 「奥さん、先生?」
    「はぁ?」
    「美容室の先生?」
    「先週にパーマをかけたばかりなので」
    「あら、そう。あんまりヘアースタイルが良いから。でも奥さん、若くて元気そうでうらやましいわ」
    「あら、わたくしいくつに見えます?」
    「そうね。40くらい?」
老婦人は多分目が悪いのかも。
イエイエ。そんな事はない。彼女は正直者なのだ。

 ちょうど、そこへ親しくしている文芸評論家の先生から電話。
わたしに、尋ねたいことがあるという。
話の中で、夕方に飲みに行く話しがまとまった。
夫にメールを出すと、「うらやまし~。行ってくれば」と。
 飲みに飲んで、食べて、ふたりでビール6本を空けた。
再婚した彼をからかって、アカデミックな話題と共に、えっ!というような業界の裏話も聞き出して…
あ~あ。今日は、久しぶりに楽しく満足した1日だった。
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ウザイ? わたしのメール

2006年11月21日 | diary
わたしには何人かのメル友がいる。
勿論、怪しげなサイトで年齢をごまかして若い子ぶりっこをして、メールのやり取りをしているわけではない。
たまにしか会えない、又は、ほとんど会えない。
そんな人たちが周囲には沢山いるのだ。

股関節の手術をして、杖を突いている親友。
趣味を通じて知り合ったおじ様は、生まれ故郷の徳島で余生を送ると、家族から離れ四国へ帰って行った。
そして京都の忙しい友人。
我が家の斜め前に家があるのに、父親の介護のために家を空けにくいという幼友達。
そしてやはり、ひとりにさせるとパニック状態になるという母親を介護している友人。
そんな皆さまとコミュニケーションをとる方法は、やはりメール。

先日新着ブログを何気なく読んでいたら、長いメールはウザイと書いてあった。
どきっ!
実はわたしのメールは長いのです。
原稿用紙換算枚数で言えば3枚以上は優にあるかも。

会えない分、あの事もこんな事も知らせたい、知りたい…と、気づけば結構長くなっている。
わたしは長いメールを頂くのは嫌いではない。
嬉しいのだが。

しかし、長いメールをいただくのって、本当に『ウザイ』のだろうか。
中身が無くて、しょうもないメールだったらそう思うかもしれないけれど。

ちなみに『ウザイ』とは『うざったい』から、つまらないことをくどくどという意味だそうだ。
またもや、ドキッ!

自分では近況や興味あることをメールに載せているのかもしれないけれど。
他人にとっては、それが正に「うざい」のかも。
まぁ、いいか。
うざいと思えば、向こうが勝手に削除をするかもしれないし……。

結構、自分のメール、わたし気にしています。
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またも刺激を・・・

2006年11月16日 | art
 友人の金工の個展に、銀座のギャラリーへ出掛けた。
彼女は在学中はもとより、卒業をしてからも一貫して金工の道を歩んでいる。
わたしのように、あちこちふらふらとはしていなかったのだ。
継続は確かに力となって、伝統工芸展にも何度も入選をしている。
そして、学生時代の先生と同じ位置に到達をしている。

 わたしは彼女に会う度に、こんなわたしで良いのだろうかと今までの生き方を問われてしまうのだ。
しかし、今回も彼女の性格そのままに、女性らしい優美なデザイン力が年々上がっている。
日々頑張っているのがわかるのだ。
久しぶりのお喋りをしながら、下世話に価格を見ると、ううっ200万、300万円。
 銀、銅、含有量の様々な金などで色彩を表すというし、細かい工程は気の遠くなる仕事。

またもや、わたしは手痛い刺激を受けてしまった。
しかし、嫌いじゃないこんな刺激。
彼女からまた元気とやる気をいただいて、さぁがんばろう。

しかし、どうしてわたしは彼女のように一本の道を歩めないのだろう。
あれもしたい、これにも興味が…
あれもやりたい、これもやりたい。
気が多いのかしら。
結局な~んにもならないで、後にはそんな自分に自己嫌悪。
ま。いいか。



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