本日、家族で晩ご飯をムシャムシャ食べていました。みんながつけっぱなしのテレビ
をなんとなーく見ていました。同じく横でモシャモシャ口を動かしていたフロが、
「・・・・・ちょっと、ちょっとだけ・・・
」などボソボソ言いつつ消えました。
おいおい、どこへ行くのだね、フロさんよ。
まだご飯残ってるでしょ？ ちゃんと最後まで食べなきゃ。
と眉間にシワを寄せている間に、なんかパシッとしたシャツとズボンに着替えたフロさんが帰ってきた。
そして、着席。正座。
・・・・・・・・・正座・・・・・・・・・？
今か、今やるのか、あれを！？そしてフロは完全にテンパッタ顔でチユキに言った。
「えーー、えっと、ぼくはー、ありたかぞくのみんなにきいてほしいことがあります
」その尋常じゃない雰囲気を察したありたかぞくのみんなは、一同慌てて正座になり、テレビもすごい勢いで切られた。
こんな緊迫したアリタ家なんてそうそう見られない。
なんせのんべんだらりがモットーの様な家なのであーる
妹もすっかりその内容を察し、
「ビデオビデオ！！」
とタエコをつつき、怒られた。
でも本当はワタシもビデオ説に大賛成
ま、その意見は完全に無視され、フロの話しが始まる。
「ぼくはー、がいこくじんなのにありたかぞくのみんながとてもしんせつで、ぼくをうけいれてくれて、ほんとうにうれしいです。にほんごもうまくないのに、たくさんはなしてくれてかんしゃしています。えっと、ぼくのじんせいはキョウコさんをとおしてとてもかるくなりました。えーー、えーー、キョウコさんとけっこんさせてください！ ありがとうございます！（
？）」ここまでを５分以上はかけて頑張ったフロさん。
まだ返事をもらってないのに、「ありがとうございます」はよく意味が分からないけど、とにかく頑張った
緊張のあまり正座したまま前後に揺れるフロは、初めて見る感じで何か新鮮。
そして注目のチユキからの返事。
ドラマで予習済みのフロは、ここで
「お前のようなやつに娘はやれん！！
」が出た場合に備えて、土下座の練習もバッチリだ。
ラーメンズの「日本の形」シリーズ土下座編
を繰り返し見ている。ちなみに、ココです。
ところがチユキからの返事は期待（？）を大きく裏切るものだったわ。
「はい、よろしくお願いします
」出し惜しみ、ナーッ
そして
「フロさんのようないい人でよかったよ。これからも仲良く２人で頑張って。いつか親は死ぬしね～」
という、まぁ親らしいお言葉。
その後はすっかり緊張の解けたフロさんと家族とで乾杯が始まり、最年長娘が片づくメドがたった開放感からか、上機嫌のチユキはフロと
「いやぁ、心の中では今日が２人の結婚記念日じゃー
」「ぼくもそうおもいます～
」と固い握手を交わしていた。
すかさず
「婚姻届を出すまではまだ分かりませんよ
」と釘を刺すワタシを
「現実主義者め
」と睨んでいたのもこの２人でござりました。
ま、そんなこんなで日本の伝統文化を確実にこなしていくフロさん。
いんじゃない、いんじゃなーい。
いよいよ明後日１９日は入籍の日
