予想していたことではあるけれど。
世に倦む日日:反小泉「左右共闘」の意味と論理 - 多数を結集するリアリズム
左翼の「反小泉のブログ運動」にはほとんど興味を持てないが、左翼と右翼のブロガーが反小泉で共闘しようというアイデアは面白いと思った。この場合の「面白い」は「成功しそう」という意味よりも「いろいろな人間ドラマが見られそう」という期待であり、はっきり言って野次馬根性である。
しかし残念なことに、拠点ブログに寄せられたトラックバックのすべてが私から見ると左翼の人たちだ。反天皇制、謝罪史観、憲法九条固持、反靖国参拝といった主張がずらりと並んでいる。
「女系天皇を容認し皇統を絶やそうとする小泉は現代の道鏡」「村山談話を踏襲した小泉は国賊、大東亜戦争はアジア開放の聖戦だ」「憲法9条を改正し再軍備せよ」「総理が靖国を『私的参拝』するのはけしからん、堂々と公式参拝せよ」といった右翼の反小泉ブロガーが全然集まっていない。
左翼も右翼も「小泉は日本をアメリカ式の新自由主義社会に作り変える」「衆議院で三分の二を制した小泉は独裁者になる」といった危機感において充分共闘の余地があるように思えるのだが、右翼ブロガー諸氏は「世に倦む日日」さんの提唱された反小泉ブロガー同盟を知らないか知っていても参加する意思が無いようだ。
小泉ファンであり単なる野次馬の私が忠告めいたことを言うのもおこがましいが、左翼ばかりが集まった反小泉運動では、大衆の多くを占める「なんとなく小泉支持」層に何ら新鮮なインパクトを与えられないだろう。「いつもの人たちがいつもの活動をやってる」としか思われず、世論を動かす力になるとは考えられない。
もしも「反小泉のために、あれだけ仲の悪い左翼と右翼が手を組んだ」ということになれば「何だか知らないけどすごい」「小泉政権はそこまでヤバイのか」といった強い印象を作り出すこともできたかもしれないのに、惜しいことである。いや、小泉ファンの私としては喜ぶべきなのだろうが、小泉さんが次々と襲い掛かるピンチを切り抜けるところを見たいのに平穏無事ではつまらない。民主党・前原新代表も今ひとつ小粒だし、やはり河村たかしに期待するしかない(←しつこい)。
世に倦む日日:反小泉「左右共闘」の意味と論理 - 多数を結集するリアリズム
ウェーバーは「政治をする者は権力の中にひそむ悪魔の力と手を結んでいなければならない」と言っている。政治のリアリズムの真実を射抜く言葉だと思われるが、さて、日本の右翼の人々から見れば左翼は悪魔だろうし、逆に左翼の側からすれば右翼は悪魔そのものだろう。政治とは同意を調達し、合意を形成し、多数を組織することである。それが政治である以上、多数を制して権力を得るためには、常にあらゆる悪魔と手を結ぶ覚悟と意思を持ち、想像力を駆使して可能性を描く必要がある。
左翼の「反小泉のブログ運動」にはほとんど興味を持てないが、左翼と右翼のブロガーが反小泉で共闘しようというアイデアは面白いと思った。この場合の「面白い」は「成功しそう」という意味よりも「いろいろな人間ドラマが見られそう」という期待であり、はっきり言って野次馬根性である。
しかし残念なことに、拠点ブログに寄せられたトラックバックのすべてが私から見ると左翼の人たちだ。反天皇制、謝罪史観、憲法九条固持、反靖国参拝といった主張がずらりと並んでいる。
「女系天皇を容認し皇統を絶やそうとする小泉は現代の道鏡」「村山談話を踏襲した小泉は国賊、大東亜戦争はアジア開放の聖戦だ」「憲法9条を改正し再軍備せよ」「総理が靖国を『私的参拝』するのはけしからん、堂々と公式参拝せよ」といった右翼の反小泉ブロガーが全然集まっていない。
左翼も右翼も「小泉は日本をアメリカ式の新自由主義社会に作り変える」「衆議院で三分の二を制した小泉は独裁者になる」といった危機感において充分共闘の余地があるように思えるのだが、右翼ブロガー諸氏は「世に倦む日日」さんの提唱された反小泉ブロガー同盟を知らないか知っていても参加する意思が無いようだ。
小泉ファンであり単なる野次馬の私が忠告めいたことを言うのもおこがましいが、左翼ばかりが集まった反小泉運動では、大衆の多くを占める「なんとなく小泉支持」層に何ら新鮮なインパクトを与えられないだろう。「いつもの人たちがいつもの活動をやってる」としか思われず、世論を動かす力になるとは考えられない。
もしも「反小泉のために、あれだけ仲の悪い左翼と右翼が手を組んだ」ということになれば「何だか知らないけどすごい」「小泉政権はそこまでヤバイのか」といった強い印象を作り出すこともできたかもしれないのに、惜しいことである。いや、小泉ファンの私としては喜ぶべきなのだろうが、小泉さんが次々と襲い掛かるピンチを切り抜けるところを見たいのに平穏無事ではつまらない。民主党・前原新代表も今ひとつ小粒だし、やはり河村たかしに期待するしかない(←しつこい)。
で、何を言い出すかと思えば、まずは中韓に謝罪せよ、ですか。
早くも殴り合いのゴングが鳴りそうですね (w)。
政治は数だ!と言いますが、主義主張に目をつぶって手を組んで、それをやってこの前ボロ負けしたのは民主党ではなかったかと。一体どこを見て物を言ってるんだ?と言いたくなります。
という図式で、左翼の人は小泉を殴るとその勢いで右翼も殴っちゃうし、右翼の人は小泉を殴るとその勢いで左翼も殴っちゃう、というところでしょうか。
「反小泉」といっても理由が真逆なので共闘はやっぱりムリなんじゃ・・・・・・。
「右翼の数」だけを傘下に置きたいだけで共闘する気なんてカケラも無いんですな。
成功以前にこの呼びかけで右翼が集まる理由が無いですわ。
つまりこの人は自分は左翼のくせに、日韓中の「右翼」が反米で団結して、その走狗だと(本人は)思っている小泉を打倒せよと主張してるのでしょう。
そして左翼と右翼は反自由主義という点で一致するから、結局この大連合は「極東反自由主義連合」ということになりますね。そう考えれば中共が入っても矛盾はないわけだし。w
http://sakurasakurasakura.seesaa.net/article/7830914.html
この視点が全く欠落してるんですね。
「薩長同盟」が言いたかったから「左右共闘」などと言い出したのではないか、と、「反小泉のブログ運動」前後の世に倦む日日のエントリーを見ると邪推したくなります。
「薩長同盟」の影響が「藩閥政治」を招いて「自由民権運動」がやがて来ることまで発想できないのは、「なんとなく小泉支持」という左右二分化以前の空気読みが出来ない人には無理だったのかと思います。
>Unknownさん
>早くも殴り合いのゴングが鳴りそうですね (w)。
ゴングが鳴る前から場外乱闘しそうです。
>佐倉純さん
マルクス主義はほとんど死に体ですから、「新自由主義」とその旗手・小泉総理を当面の脅威と考える右翼がいてもいいような気がします。
>Scottさん
「中国韓国と組め」
右翼の中にも「大アジア主義」のロマンチストには受け入れられるのではないでしょうか。
>Baatarismさん
「極東反自由主義連合」
邪悪な気配が漂ってとてもカッコイイ名前ですね。「死ね死ね団」なみのインパクトがあります。
>uzumaky#9さん
「世に倦む日日」のthessalonike2さんはきっと坂本龍馬がお好きなんでしょう。
武田鉄也の顔を思い出してちょっぴりうんざりしたのは私だけでしょうか。
しかし、悲しいかな・・・、「右派は中韓と妥協することを嫌う」という「初歩の初歩たる現状認識」が出来ていなかった・・・というところでしょうか?
まともなリベラル層は寄ってこない。現実的な右派はいわずもがな。
たとえ左右共闘がうまく行ったとしても、
アカと反米右翼の集まりなんて小泉は気にもかけないだろう。