配合飼料の価格が依然と高値で推移している。
輸入国との為替相場も依然高値で推移しているにも関わらずである。
価格改正前には、JA全農系の価格改正の理由と同様な文書が届く。
生産者には判り辛い横文字や外国での様々な単位を引用した値上げ内容となってる。
本音に、内容を理解して欲しくないための理由書のようである。
販売メーカーは、単味当たりの前相場との上げ下げの幅を示して、配合飼料単価をトン当たり2~3千円の値上げを提示してきた。
そこでこちらも、近年にない枝肉相場の低迷を説明しながら、今時何故値上げなのかと迫り、ドル当たりのレートを幾らにして算出しているかを問うが、言葉巧みに交わされる。
それは判るがと相槌を打ちながら一歩も退こうとしない大手企業の強さの実態を、今さらながらに痛感させられた。
結局、トン当たり1,000円程度の値上げで決着し、こちら側の敗北に終わった。
トン1,000円、つまり1kg当たり1円は、当方では年間換算200~250万円に相当する。
この相当額の争奪戦に、メーカーも当方も決死の折衝であったが戦いは終わった。
同様のやりとりを3ヵ月毎に実施して、価格改正を行っている。
複数メーカーによる見積もり合わせや自家配合施設の導入なども視野にすべき時期かもしれない。
いつも楽しく拝読させていただいております。
繁殖一貫をしている私には、とてもためになる内容ばかりで、いくつかブログの中から自分の経営にアイデアを取り入れさせて頂きました。
飼料メーカーの値上げ理由はもっともかもしれませんが、飼料メーカーの利益が農家の所得の下落幅ほど落ち込んでいないのは納得いきません。(むしろこの飼料高で業績が上がった会社もある!)
畜産農家が減れば苦しむのは自分たちも一緒なのに・・と。
牛農家も養鶏、養豚業界がそうだったように、共同で自分たちの飼料会社を持つ時代が来るのではないでしょうか?
繁殖をしてますが毎回楽しみに観覧してます。