ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

一番若い時のLITA ROZA

2009年08月03日 | 女性ボーカルR
英DECCA/LF1187LITA ROZA/PRESENTING LITA ROZA/10inch

リタ・ローザは当初はDECCAで録音し続いてPYE~COLUMBIA~EMBERと続くのですが、DECCAでのアルバムは4枚あってBETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA、LOVE IS THE ANSWER、LISTENING IN THE AFTER-HOURS、そして今晩のアルバムPRESENTING LITA ROZAです。レーベルの番号も本アルバムが若いので、彼女のファースト・アルバムという事になるんだろうと思いますが、発売年は詳しく知りません。想像では1953年から1955年に発売になったアルバムではと考えている程度です。本アルバムはジャケのつくりも奢ったものとは言えず簡素なつくりです。同じ10インチ盤での彼女の次のアルバム/LISTENING IN THE AFTER-HOURSがジャケ紙質もずっと良くなり写真も鮮明なのと比べるとつつましいジャケです。
このアルバムですが入手した時はジャケ右上にシールを剥がした後があったのですが、白く剥がれた後が気になるのでカラーコピーでコピーしたのを同じ形に切り取って剥がれた部分に貼り付けました。パソコンの画面で見て分かるでしょうか?実際に手に取って見るとあまり違和感がなく我慢できる状態になっています。最近は針飛びを直したりジャケ剥がれを誤魔化したりとそんな内容が続いていますが、いつもそんな事ばかりしているわけではありませんので自己弁護しておきます(汗) 。本アルバムを入手した時点で彼女のアルバムはほぼ棚に収まったと思っています。
本アルバムに収録の曲はF.9948/STARS FELL ON ALABAMA、F.9911/BLACKSMITH BLUESやF.10269/MAKE LOVE TO MEやその他のSP音源を再収録したアルバムじゃないかと思います。したがって伴奏はTED HEATH, JOHNNY DOUGLAS, REG OWEN, MANTOVANI(懐かしい名前です)の4氏による指揮となっています。
彼女の若々しいけれど、当時人気投票1位になった底力はすでに感じられる実力派ですから若いだけじゃないボーカルが聴けるアルバムですが、僕のお気に入りはマントヴァーニ楽団をバックに歌うB-4のSTARS FELL ON ALABAMAです。また映画“真昼の決闘”のB-2のHIGH NOONも懐かしいという意味と彼女が唄っている事に新鮮なサプライズを感じました。B-3のHALF AS MUCHも彼女のしなやかだけれども力強さもあるボーカルで好きですね。SP音源だろうと思える本アルバムですがB-4のALLENTOWN JAILが他の曲と比べて音質が多少違う印象を受ける以外は再生音も不満を感じる部分はありません。特にB-1のBLACKSMITH BLUESの出だしにオーケストラが爆発的演奏で開始した後で鉄槌で鍛冶をしているような音は迫力充分です。僕も含めてリタ・ローザが好きな方には見逃せないアルバムだろうと思います。

収録曲//A面/1, MAKE LOVE TO ME/2, TELL ME WE'LL MEET AGAIN/3, DOGGIE IN THE WINDOWS/STARS FELL ON ALABAMA//B面/1, BLACKSMITH BLUES/2, HIGH NOON/3, HALF AS MUCH/4, ALLENTOWN JAIL/

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