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Windows 10の次期大型アップデート「Creators Update」が形になってきた

2016-11-30 19:12:51 | 日記
Windows 10の次期大型アップデート「Creators Update」が形になってきた  という記事を見つけました

 MicrosoftはWindows 10の次期大型アップデートを「Creators Update」と名付け、3Dデータの扱いに代表されるクリエイティブ用途向け機能の裾野を一般的なPCユーザーまで広げようとしている。

 これまでのWindows OSはコンシューマーやビジネスといった市場の違いはあったが、大型アップデートの名称はWindows 7以前のService PackやWindows 8.1 Update、Windows 10 Anniversary Updateなど、汎用(はんよう)的な名称だった。それだけにCreators Updateという特定用途にフォーカスした名称は目を引く。

 このWindows 10 Creators Updateは2017年の早い時期に一般公開される予定だ。Windows Insider Programでは、既に同アップデートのプレビュー版が配信されており、継続的にバグの修正や新機能の追加が行われているが、11月17日(米国時間)にFast Ringユーザー向けの配信が始まった「Build 14971」にはようやく主要な新機能が追加され、Creators Updateの姿が徐々に見えてきた。

 今回はこのBuild 14971に搭載された新機能をチェックしていく。

Windows Holographicに備えるための3D対応

 今回のBuild 14971で最も大きいのが、3D関係の機能を一気に強化してきたことだ。

 Microsoftは2016年12月に中国の深センで開催するハードウェア開発者向けカンファレンス「WinHEC」において、Windows 10搭載のMR対応HMD「HoloLens」を支えるプラットフォーム「Windows Holographic」に関するハードウェア要件などの詳細を公開する予定だ。

 Windows Holographicはサードパーティーにも開放され、HP、Dell、Lenovo、ASUS、Acerといったメーカーが299ドルからの低価格で対応HMDを発売するという。これらは2017年後半の市場投入とみられるが、同時にWindows 10でのWindows Holographicのサポートも進めておく必要がある。

 そこでBuild 14971では、Creators Updateに搭載される「Windows Holographic Shell」を先行投入した。現在はまだプレビュー版のようなものだが、同ビルドのアプリ一覧に表示される「Windows Holographic First Run」を実行すると、現在利用中のPCがWindows Holographicを体験するのに十分なパフォーマンスがあるのかを判別してくれる。

 最低要件は下記の通りだ。昨今のPC基準から言えば、それほど高くないスペックと言える。
•CPU:4コア以上
•メモリ:4GB
•USB:3.0以上を推奨
•空きストレージ容量:1GB
•グラフィックスカード:DirectX 12以降対応

 Microsoftの説明によれば、対象PCだと判定された場合、幾つかのデモが見られる。利用にあたっては対象PCにHolographic対応のVR HMDを接続し、スクリーンを通してこの新しい世界を楽しむこととなる。

 ただ、個人的に試してみたところ、手持ちのPC(Surface Pro)が対象外と判別されてしまった。メモリは4GB搭載しているはずなのに、なぜ対象外とされたのかは不明だが、実際には4GBよりさらに積んでおく必要があるのかもしれない。

Windowsのペイントアプリが3D対応に

 Windows Holographic Shellの先行投入に合わせる形で、Build 14971では先日のデモでも紹介された「Paint 3D」アプリが利用可能になった。

 既存のPaint(ペイント)アプリがデフォルトでPaint 3Dに切り替わっているため、スタートメニューからこれを起動するだけでいい。幾つかチュートリアルを確認した後、3Dオブジェクトの制作が可能になる。

 少しだけ触ってみて分かったが、3Dに関しては今までのPaintと全く操作感が異なり、さらに2Dの絵とは異なった「絵心」が要求される点で難易度が高い。操作も慣れるまで大変ろう。ちなみに、このPaint 3Dは2Dの画像編集も可能なので、従来のPaintアプリを代用できる。

 Paint 3Dは現在、日本向けに提供されておらず、言語も英語のみの対応だが、MicrosoftではRemix 3Dというコミュニティーサイトを立ち上げており、ここを通じて制作した素材のアップロードやダウンロード、意見交換などが可能になる。

 Remix 3Dには、Paint 3Dを通じてアップロード等が可能なため、実質的にクラウド側のインタフェース的な役割を担う。恐らくはCreators Updateが一般公開される前後には提供国が拡大し、日本語に対応する可能性もあるので楽しみに待ちたい。

「コマンドプロトンプト」から「PowerShell」へ、世代交代を実施

 Creators Updateでは3D関連の機能以外にも大きな変更が含まれる。まずは「コマンドプロンプト」だ。

 従来のWindowsにおけるCUI(Character User Interface)ツールと言えば、コマンドプロトンプトが定番だったが、Build 14971ではついに「PowerShell」に取って代わられることになった。

 PowerShellはUNIX系のシェルスクリプトの機能を意識したツールとして開発され、パイプラインを含む高度な処理系が利用可能な管理者向けのシェルだ。オープンソースとしてのライセンスも行われており、Windows以外のOSでも利用できる。

 当初、MS-DOS上で起動する形のWindows 3.1以前のバージョンや、その機能の多くを引き継いだWindows 95では、別名「DOS窓」とも呼ばれる「DOSプロンプト(command.com)」が利用されていたが、後にWindows NTの系譜を受け継ぐOSで「コマンドプロンプト(cmd.exe)」の利用が始まり、そのままWindows 10へと至っている。

 PowerShellの最初のバージョンが登場したのは、Windows Vistaとほぼ同時期の2006年だ。実に登場から10年で、ようやく主力シェルの座に就いたことになる。

 具体的には、Windows 10のスタートボタンでマウスを右クリックまたは「Windows」+「X」キーで呼び出せるコンテクストメニューに表示されるシェルの呼び出し先が、コマンドプロンプトからPowerShellに変化した。

 このほか、ファイルエクスプローラなど既存機能の呼び先がPowerShellに変更されているなど、Microsoftとして世代交代を印象付ける狙いがあるとみられる。

 なお、コマンドプロンプトそのものはBuild 14971でも健在だ。「cmd.exe」を直接実行するか、ショートカットを作成すればいつでも呼び出せる。

EdgeブラウザがEPUBファイルに対応

 Edgeブラウザは毎回新しいビルドが配信される度に小規模な改良や機能の追加が続いており、今回は電子書籍に使われるEPUBファイルをサポートした。

 内容としてはシンプルで、EPUBファイルをEdgeで直接開けるようになっている。EPUB形式におけるデフォルトのファイル関連付け先がEdgeとなり、ファイルをダブルクリックするとEdge上でEPUBファイルを閲覧可能だ。

 DRMなどの著作権保護機能がかかったファイルの扱いは難しいものの、青空文庫やProject Gutenbergなど著作権フリーのEPUBファイルを配布しているサイトなどを活用すれば、さまざまな関連書籍をダウンロードしてそのままEdge上で閲覧できる。標準的なEPUBファイルであれば簡単に開けるので、簡易ビュワーとしても重宝しそうだ。

 ただし、操作性やレイアウトはやや微妙で、まだまだお試し機能に近い印象を受ける。Creators Updateの一般公開までにブラッシュアップを期待したいところだ。

進化した「Get Office(Beta)」

 あまり意味のない印象だった「Get Office(Beta)」アプリは、Build 14971ではバージョン2.0となった。関連ファイルの一覧や設定など、Officeをまたいだ作業用ワークスペースとして幾分か使えるものに進化している。

 ヘルプ機能が強化されて、以前より目的の情報が探しやすくなったとMicrosoftは説明している。ただ、Feedbackカテゴリーがあることからも分かるように、Fast Ringユーザーにいち早く機能を提供してフィードバックを求め、まだまだ機能改善中だ。

 PowerShellの扱いと Edgeの変化に勉強と注意が必要ですね

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