九月も中旬に差し掛かろうとするころ、朝顔の花はちょっと遅すぎますが、まだまだ猛暑が続く中、一陣の涼風を感じてください。
下記の句は8月、9月の句会で出したものです。兼題が多数出ていたため、とりとめのない句の寄せ集めとなってしまいました。
朝顔や夕べの水をこの色に
幼き日に聞きしと同じ法師蝉
法師蝉大横綱の逝きしとや
狭庭にも深山持ち来法師蝉
八月や窓辺にありて夜風受く
八月やあの日のことはあざやかに
送らるる身もて眺めむ大文字
燃え上がりたちまち燠に大文字
芭蕉葉を妖怪と見し幼き日
岩礁のくぼみあらはに秋の潮
さやさやと葉擦れの世界竹の春
枝豆の殻の積りて酒も果て
待てしばし日を追うて消ゆ二日月
日向道木陰の道も秋日傘