先日大阪城内の梅林へ出かけた。2月から3月末まで次々と咲き繋ぐ梅の花、当日も各種咲いていた。ここには100種類、1200本の梅の木が植えられている。
天守閣からは真下に見下ろすように梅園が広がる。城を見上げる度に、秀吉は、淀君は、はたまた徳川の面々はと想像を掻き立てられる。
今年は運よく日本に3か所しかないと言われる「華農玉蝶」と称する貴重な花に出会えた。この花は花の雄しべの中にもう一輪花を付ける誠に奇妙なる花である(写真)。よく見てもらうために大きめの写真を搭載した。この木に咲く花が、全てこのような花をつけるのではなく、一本の木に2,3輪の咲くのである。又、「夫婦梅枝垂れ」と称する梅が咲いていたが、名前の由来を姿に見んとてしばし眺めたものである。
梅林を睥睨すなり天守閣
馥郁と梅咲きにけり先途の跡
残り香を求むる吾や万朶の梅
先がけて明るさ振りぬ枝垂れ梅
華農玉蝶の花を見つけしたり顔
面影を求めむ夫婦梅枝垂れ
(写真は、「夫婦梅枝垂れ)
「華農玉蝶」なる梅は初めて聞いたものだし、見たこともないものです。突然変異の遺伝子を持っているのでしょうか。それに「夫婦梅枝垂れ」なる梅も見たことがありません。これが選の理由でありませんが下記二句を頂きます。
華農玉蝶の花を見つけしたり顔
面影を求めむ夫婦梅枝垂れ
「夫婦梅枝垂れ」の写真をいつかの機会に見せてください。
早々に2句お取り頂きありがとうございます。華農玉蝶は矢張り突然変異なのでしょうね。来シーズン是非ご覧になられては如何でしょうか。夫婦梅枝垂れは立ち姿はスッキリとしていましたが、何故夫婦なのかよくわかりませんでした。何せここの梅林は種類が多いのには感嘆します。
度肝を抜かれました。写真の迫力に。記事を読んで、やっとその意図がわかりました。華農玉蝶とは、珍しい梅ですね。初めて知りました。ついでですが、カメラも変えましたか? ついでですが。夫婦梅枝垂れの写真を入れておきます。おじゃまなら、外します。
(好きな句 下記ニ句を頂きます)
残り香を求むる吾や万朶の梅
ー意味深長ですね? だれの残り香を求めて・・・。
面影を求めむ夫婦梅枝垂れ
ー若き日の伴侶の面影なりしや?
お早うございます。
小生は夫婦二人とも同郷の為、28日~31日昨日まで年老いたお互いの母の様子を伺いに、田舎鳥取へ行っていました。先日遭難者3人の出た霊峰大山は残雪がかなりありました。
大阪城公園の梅林は場所も知っておりますが、観梅目的で出かけた事はありません。梅の種類が多いい事で有名なようですね?どの御句も素晴らしく、少しづつコメントさせて頂きました。
☆梅林を睥睨すなり天守閣
大阪城は天守閣の高さもさりながら、あの戦国の当時、淡路島より切り出したと言われる、巨大なる石の石垣には先ず最初は驚きますね。大阪城は先ず戦国時代は門徒の蓮如の石山本願寺、そして秀吉の大阪城、落城後は徳川家へと変遷をしましたが、雄大なる天守閣から眺める梅林は眼下に淡く広がり素敵でしょうね?
☆馥郁と梅咲きにけり先途の跡
☆残り香を求むる吾や万朶の梅
何処へ行っても何処に居ても、梅のふくよかな香りに包まれている様子が垣間見え、素敵なそれぞれの御句です。
☆先がけて明るさ振りぬ枝垂れ梅
枝垂れ梅は普通の梅より遅咲きと聞いていますが、「明るさ振りぬ」との措辞が、枝垂れ梅の形態をよく捉えられていて感嘆します。
☆華農玉蝶の花を見つけしたり顔
いや~、小生も始めて見ました。ふた生りとも?艶っぽいとも?或いは淫靡とも?さすがに種類の多さをほこる大阪城の梅林ですね!!。
☆面影を求めむ夫婦梅枝垂れ
「夫婦梅枝垂れ」とは初めて聞く種類ですが、梅の花が必ず重なって咲くことが特徴のようですね?
2句を取って頂き有難う御座います。
その上、写真を褒めていただいて有難う御座います。カメラは2年前に買ったキャノンのPower Shotsx230です。そんなにうまくとれているとすれば格段に腕が上がったのでしょうか。兎に角この花を見つけられたことはラッキーでした。尚、念の為に現地で撮った夫婦梅枝垂れをアップロードしておきます。追加で搭載をお願いします。貴兄の夫婦梅枝垂れは可憐な感じですね。
梅林へ行ったのは3月15日で開花も後半戦、残り香を素直に求めた次第。夫婦梅枝垂れはなかなか難しい。梅の木の名前を付けるのはどのような特長を捉えて付けるのか知りたいものである。
拙句の各々に滋味溢れるコメントを賜り、有難う御座います。恐縮の至りです。
ここの梅林は何回か行っておりますが、種類と数の多さには圧倒されます。間近に観察するには打って付けです。是非来シーズンはお出かけになっては如何ですか。華農玉蝶は奇種ですね。花に出会うためには小生が今年行った3月15日頃がちょうど良いのかもしれません。夫婦梅枝垂れは花は撮りましたが、梅の全景は残念ながら撮っておりませんでした。木の姿や花から想像するしかないですね。
梅林を睥睨すなり天守閣
馥郁と梅咲きにけり先途の跡
大阪城の歴史を感じさせる2句を頂きました。
現在の平和な梅園と戦国の戦火とはなかなか結び付きにくいものです。
小生もこの梅園を訪れたことがありますが、「華農玉蝶」にも、「夫婦梅枝垂れ」にも気が付きませんでした。
よく見つけられましたね。
写真はよく撮れていますね。どんな実がなるのか興味深々です。
2句お取り頂き有難う御座います。ここの梅林を訪れて感じるのは街の真ん中にこれだけ大きな空間があるのは素晴らしい、そして羨ましい限りと思います。梅林は人工のものですが、もっぱら梅を鑑賞するには効率的ですね。太閤も茶会ならぬ梅見でかように人が集まるとは思っていないでしょう。次回は是非華農玉蝶や夫婦梅枝垂れを見つけて下さい。
梅を主題に、21句も出てくるとはただただ
驚きです。
小生が身近に共感するには、次の2句です。
月ヶ瀬や納屋にも梅の香たちぬ
小生が大学在学中に所属していたESSの合宿先
がこの月ヶ瀬でした。
そこで、小生の初めての句です。
月ヶ瀬の香り身近に梅便り
龍峰氏のもう一句は
老梅に逢うべく今年も来たりけり
小生の住む夙川沿いに大谷記念美術館が
あり、その入り口にある「ろう梅」が今頃
咲いています。小生もそろそろ見に行く時が
きました。
以上、拙文で恐縮です。
葉有露拝