草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句(時代祭)/龍峰

2008-10-29 | Weblog
10月22日初めて京都の時代祭に出掛けた。当日は曇り、後半は小雨になったが、繰り広げられる平安絵巻の数々に堪能した。日頃TVでしか見たことのない、平安から明治の初めまでの天皇、公家、武士、女御、特使等から庶民に至るまでの衣装や道具の数々の実物を間近に見ることが出来た。正に生きた歴史の流れを2時間ぐらいで見ることが出来た訳である。

人垣の厚くなりゆく祭かな
時代ごと衣の変わりゆく秋の暮れ
しずしずと牛車すすみし秋大路

秋深し平安女御の笑みひとつ
腰細の時代祭のやっこかな

あらためて京都は歴史が一杯詰まった偉大な空間であることを再認識した。

写真は桓武天皇の神幸列である。
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6 コメント

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すきな句 (九分九厘)
2008-10-29 20:56:45
秋深し平安女御の笑みひとつ
腰細の時代祭のやっこかな

何かしらたおやかな印象を感じる句で好きな句です。
かつて京都での学生時代のアルバイトは祭りと大掃除が稼ぎ頭でした。時代祭りも三年連続で行列に扮装して出演しました。丸一日で500円、昼は牛乳一本とあんぱん一つであったことをよく覚えております。これでいい待遇といえました。
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お礼 (龍峰)
2008-10-29 21:46:12
九分九厘 様

2句もコメントを頂き有り難うございます。
行列を初めて間の当たりに見ましたが、非常に手慣れた運営を感じました。取りも直さず行列にも歴史があると言うことでしょう。秋の日のいい1日でした。
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印象に残る句 (ゆらぎ)
2008-10-29 22:04:55
しずしずと牛車すすみし秋大路
 時代祭そのものは、明治に始まったものですが、平安京遷都を祝してのものですから思えば1200年前の当時の様が、再現されているのですね。この句は、その遙か昔と現代との両方にもまたがっているように思います。時空を越えた句でしょうか。

いつも句心を持たれて、あちこち遊ばれるのに感じ入ります。
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お礼 (龍峰)
2008-10-30 21:12:38
ゆらぎ 様

「しずしずとーー」の句に大変すばらしい解釈をして頂き有り難うございます。
京都はどこを歩いても歴史にぶち当たりますね。行列が始まる前、少しばかり近くを歩いただけで池田屋騒動の旅館、龍馬が下宿した酢屋があり、幕末が一挙に目の前に広がりました。
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好きな句ほか、コメント (かつらたろう)
2008-10-30 22:21:45
☆しずしずと牛車すすみし秋大路
☆腰細の時代祭りのやっこかな
京都に長年住まいしながら、時代祭りの実物は平日の開催ということもあってまだ見学した事がありません。京都の道は結構広くて、大路というのにぴったりですね。周りにはビルが建て込んで来たとは言え、古めかしい土塀などもあってやはり、京の都という言葉がふさわしいようです。御句のどの句も、時代祭りの特徴をよく表現されていると思いますが、特に京都らしい雰囲気を感ずるこの二句を選びました。
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お礼 (龍峰)
2008-10-31 21:45:09
かつらたろう 様

2句も取り上げて頂き、懇切なコメントを有り難うございます。時々京都には出掛けますが、やはり1000年以上の都だっただけに、至る所にその名残を発見でき、その歴史の深さに感心します。地元のかつら様をさておいて時代祭を鑑賞させて頂き申し訳無く思っております。
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