台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

貴族世家 VS 我家牛排 - 台湾牛排1

2007年01月23日 | うまいもの



  (貴族世家-台南成功路店)        (我家牛排-台南長栄路店)



この前の土曜と日曜に
”貴族世家 ” と ”我家牛排 ” で
続けて台湾牛排 ( ステーキ ) を食った。



台湾の人はホントよく牛排を食べる。
( でもそれは外国人が想像する
  ” ステーキ ”
  とは、ちょっと相当かけ離れたもんだけどネ )
そして、マチにはそういう牛排屋がゴマンとある。

その中でも一番デカイ
連鎖店 ( チェーン店 ) 網を展開しているのが
” 貴族世家 ”

” 我家牛排 ”
だ。

そーいうことでオレは、
今年の新シリーズ

” 台湾牛排 ”

の記念すべき第一回のレポートテーマを、

” 貴族世家 VS 我家牛排 徹底比較!! ”

に決めて、
二日続けて牛排ディナーを食すため、

サササのサと マチへ出かけたのサ。


それでは、
実際に二つのミセに行ってみた結果を、
これから書き始めるゾ。



   (貴族世家のサラダバー)          (我家牛排のサラダバー)

台湾の
” 牛排専門店 ”
には、
食い放題のサラダバーを設けているミセが多い。

そして場合によっちゃあ、
そーいうサラダバーとか、フルーツバーの方が
メインの目的で、
「 牛排はまぁどうでもいいやぁ 」
なんて客も多いし、
ミセの方もここに結構リキを入れている。

もちろん今回取り上げた
” 貴族世家 ” と ” 我家牛排 ”
にも結構なサラダバーが有る。

それで、今回のお題が
” 貴族世家 VS 我家牛排 ”
だっていうことで、
まず、
それぞれのサラダバーの優劣を
簡単に考えてみた。

見ると、両方のミセとも
大体同じような野菜とか玉子を置いてあるんだが、
右上の
” 我家牛排 ”
のサラダバーの写真中で
今まさに客がゲットしようとしている
” ポテトサラダ ”

” 貴族世家 ”
には無い!?

これは、大きな失点だ!
( と思わない? )

オレは、
サラダバー比較では、
” 貴族世家 ”
は、
” 我家牛排 ”
に、
魅力の点で ちょっと負けてるナ
と、思っちまったナ。



   (貴族世家の前菜配置状況)        (我家牛排の前菜配置状況)

一つ上の所で言い忘れたが
” 牛排専門店 ”
では、サラダバーだけでなく
スープや、パンや、飲み物や、デザートや、○○や、□□や、・・・
つまりメインの
” 牛排 ”
以外のものは、
全部食い放題になっている場合が多い。

上の写真は、
メインディッシュが来る前に、
そんな取り放題の食い物で、前菜をアレンジ
してみたもんだ。

こういう前菜の部分を評価すると、

” 我家牛排 ”
は、スープとしてはお約束の
” コーンクリームスープ ”
だけを置いてて、
” 貴族世家 ”
は、それ以外に
” 薬膳風味リブスープ ”
もおいてある。

- んだが、
これがあまり魅力になってない。
だって、メインで肉食おうって時に
肉のスープは
よっぽどの
” Meat Lover ”
じゃ無きゃ飲みたくないよネ。

あと、パンについてなんだが、
上の写真を見るとわかる通り、
” 貴族世家 ”
のパンはそっけない食パンだけど、
” 我家牛排 ”
の方は、ガーリックバターが包まれている
ふかっとした丸パンで、結構うまい。

そーいうことを
つらつらと考えてみて、
前菜の部分では、オレは心の軍配を
” 我家牛排 ”
の方に、
こそっと揚げたのサ。



   (貴族世家のその他食材)          (我家牛排のその他食材)

他にも色々食い物があったんで、
ちょこっと上に写真をのせたが、
” 貴族世家 ”
には、乾麺があり、
” 我家牛排 ”
には、枝豆、豚耳、豆干なんかの小菜があった。

この部分はどっちも大した違いは無かったのォ。



    (貴族世家牛排)                  (我家牛排)

さていよいよ牛排についてだが、
” 台湾牛排 ”
には、
下に書くような独特のお約束があるから、
覚えておくといいゾ ( かな? )。

(1)焼いた鉄板の上に乗ってくる
(2)牛排の横に目玉焼きがある
(3)牛排の下にミックスベジタブルと
   うどんの様な麺が敷いてある
(4)黒胡椒ダレか、マッシュルームダレの
   どちらかを選択することになっている
(5)焼き加減の注文を聞かれることは少ないが、
   聞かれたら
   ” ミディアム ” とか ” レア ” とか言わずに、
   10段階で答えるんだ。
   例えばミディアムレアなら、
   ” 4 ” とか ” 5 ” と答え
   まっ黒こげが好きなら
   ” 10 ” と言やぁ良い。

解説はさておき、
ここで先に、
牛排の付け合せの、
目玉焼きとかうどんの部分を比較してしまうと、
もうほんと若干の差で、
” 我家牛家 ”
を良しとした。

なんでかって言うと
” 貴族 ” の麺は正真正銘のうどんだったが、
” 我家 ” の方はステーキの付け合せらしく
スパゲッティが敷いてあったんだナ。

- そんだけの差だヨ。



   (貴族世家牛排断面)                (我家牛排断面)

色々
” その他部分 ”
でリードした
” 我家 ”
だったが、肝心の牛排そのものについては、
圧倒的な差で
” 貴族 ”
の方が美味かった。

両方とも、
ミセの名前がついた看板牛排を頼んだんだが、

” 我家 ”
の牛排は、
焼き方も聞いてくれないし、
牛肉自体、なんかよく判らん場所の薄い肉を
平たく丸く整形したもんで、
旨味もあまり無かった。

でも、
” 貴族 ”
の方は、
焼加減が指定できたし、
肉もちゃんとしたサーロインで
下味がしっかりついて、
かなり美味かった。

こんなもんが、
食い放題のサラダ、パン、スープ、デザートと併せて
210元とは!?

ほんとに採算性があるんだろーか?



   (貴族世家ソース)               (我家牛排ソース)

上のお約束で書き忘れたが、
牛排のソースとして、
黒胡椒とマッシュルームを選択する以外に、
テーブルソースが提供されるのが普通だ。

これも決まりがあって、
普通の牛排専門店なら、
ケチャップ、サンバル ( 辣椒醤 )、A1ステーキソース
の3種類が置いてあって、
夜市なんかに行くと
高いA1は無いし、サンバルが
台湾製 → タイ製
になってしまうことが多い。



   (貴族世家ソース2)

” 貴族 ”
ではステーキソースも取り放題メニューに入ってて、
カレールーを入れるような入れ物に
たっぷりとって良いんだ!



   (貴族世家フルーツバー)          (我家牛排フルーツバー)

さて肉を食ったあとは、
もう腹一杯だが、
レポートを書くためにフルーツバーの方を覗きにいった。

ぱっと見た感じでは、
” 我家 ”
の方が新鮮なもんを沢山並べてあるように思った。

飲み物や、アイスクリームは
あんまり注意して見なかったが、
まぁ互角だろう。



    (貴族世家店内)                 (我家牛排店内)

店内はどちらきれいで明るく、
席の広さでは、
” 貴族 ”
がかなり余裕があったが、
なんかミセの中全体に臭いがこもっていたので、
” 我家 ”
の方が気に入った。

でもこれは、
たまたまオレが行ったミセだけのことと思うので、
気にする必要はさらさら無いゼ。




最後に、
一応どっちの連鎖店が優秀なのか
雌雄を決するために、
恒例の採点をやってみた。

結果として合計だけみると、
我家が勝っているように見えるが、
実は上の 
” その他 ”
の所にある
” 5点 ” は
我家だけにあるメニューの
” ハンバーグ ”
について加点したもんだ。

もしガチンコの牛排対決だったら、
いかに、サラダバーとか他の部分で有利といっても
” 我家 ”
の肉では
” 貴族 ”
にはとても勝てっこない。

この5点は、
台湾ではめったに食えない
ひき肉の
” ハンバーグ ”
を食わせる、数少ない場所に対する
オレの特別賞みたいなもんだ。
( 実際、オレは我家ではいつもハンバーグしか食わない )


それじゃ、
ずい分長くなったから簡単にまとめよう、

「 牛肉のステーキが食いたいときは、
  ” 貴族世家 ” に行き、
  サラダとかデザートが目的なら
  ”我家牛排”に行って、
  ハンバーグを食べればよいのだ!

  そんで、
  お金をすごくたくさん持ってる人は、
  もっと高いミセに行け! 
  以上!! 」





さて最後になるが、
何故、
” 台湾牛排 ”
を今年最初のテーマにしたか
簡単に説明しちゃおう。

色んな理由があるんだが、
最大の理由は、
この台湾牛排というものが
日本人にとっては信じられない位
台湾ではポピュラーな食いもんで、

「 これを放って置いては、
 台湾の食い物を語る資格はないナ! 」
と思ったからだ。

なんたって、
九州と同じ位の面積しかない台湾で
” 貴族世家 ”
は175店舗
” 我家牛排 ”
は105店舗
もの支店を展開しているんだから。

( ちなみに、
  レストランチェーンとしてはダントツ大手の
  ” マクドナルド ”
  の台湾総支店数は、380店舗。
  ” ケンタッキー ”
  になると、133店舗しかない。

  台湾と同じ大きさの九州には
  あの
  ” 吉野家 ” が
  たったの34店舗しかない。

  - ってなことを考えると
  この175とか105とかいう店舗数は
  ” ステーキのミセ ”
  とすると驚異的だ! )

オレはこういう、

(1)狭い国土なのに
   100店舗以上の支店をもつ
   ” 牛排専門店 ”
   が幾つもある。

(2)牛肉をガンガン食い始めた時期は
   日本よりずっと遅いのに
   こんなにも沢山の人が、
   ” マクドナルド ”や ” ケンタッキー ”
   に行く感覚で
   バリバリ
   ” 牛排専門店”
   に行く。

- という台湾の状況を見て、

 「 とってもオモロイ♪ 」

  と思った。
  そしてこの、
  ” 台湾牛排 ”
  というものが台湾の人にとってどんな存在なのか

そいつをじわっと考えていくことに
したってわけなのサ。
  



ってなところで、
  今回はとりあえずここにてご無礼!






1月16日のアクセス数 - 487
1月17日のアクセス数 - 511
1月18日のアクセス数 - 842
1月19日のアクセス数 - 573
1月20日のアクセス数 - 630
1月21日のアクセス数 - 523
1月22日のアクセス数 - 299

1月16日の練習 - トラック16.8km(精華大学)
1月17日の練習 - ウェイト少々(自宅)
1月18日の練習 - トレッドミル11km with 800m X 4(ジム)
1月19日の練習 - 休み
1月20日の練習 - 休み
1月21日の練習 - トレッドミル上り坂7.5km & ウェイト(ジム)
1月22日の練習 - 休み




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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新シリーズですね! (COMO)
2007-01-24 20:20:06
 お久しぶりです。年末年始の台湾旅行では、3日続けて一回4時間強のコンサートを見たもので、昼間は休養タイム、牛肉麺も馴染みの良品を含めて2軒しか行けませんでした。残念。

 にもかかわらず、ちょっと気になっていた牛排シリーズが始まってしまうとはっ!喰わなければならないものがどんどん増えていってしまいます<嬉しい悲鳴♪
返信する
Unknown (中鎮)
2007-01-26 14:13:45
お久し振りです。

僕は台湾に駐在して2年強になりますが、牛排の店が多いのに当初は驚きました。
自宅の近くには”闘牛士”という店があったのですが、今はなくなってしまいました。この店は焼肉とステーキの店で、入店するとどちらを食べるか聞かれたものでした。焼肉でも同じように、サイドメニューや飲料等はバイキング形式でした。ここで初めて牛排を食べた時、あのソースの味に戸惑ったのを今でも覚えています。

牛排の店とは別に、本格的なステーキハウスもありますね。台湾には日本でいう洋食屋といったものがなくて、イタリア料理やかステーキハウスになってしまうような気がします。台南では大学路のKFCの路地を入ったところにある、「Corner Caffe」という店が意外と美味しいですよね。(⇒それなりのお値段になってしまいますが・・・)
返信する
COMO さんへ (kool_tada)
2007-01-26 19:06:30
COMO さん、

コメントありがとうございます。
今年の最初は牛排中心に書いていきますが、
まぁ牛肉麺の時ほど集中はしないつもりで、
他のネタも織り交ぜてレポートしていきます。
最初の1回を書くのがとても難しかったですが、
あとは流れでなんとかなるかな~。
と楽観しています。
また、お時間お有りの時に是非遊びに来てください。

では、失礼いたします。
kool_tada
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中鎮 さんヘ、 (kool_tada)
2007-01-26 19:30:06
中鎮 さん、

こんにちは、
転角餐廳、私もかなり好きです。
でも、確かに値段がはるので、ビンボーな私は
日本からおごってくれる人が来たときにだけ行ってます。
(ただ、ここを牛排専門店とは呼びにくいので
 BLOGとしては取り上げられないかもしれません。)
それとあとは、紅舫がやっぱり高いですけど
なかなかおいしいですよ。
台南では他に、高級な牛排専門店として欧納なんか
に行ってみました。
それと、本当のステーキじゃなくて台湾牛排で
都都(本当は都の字の左に口があるんですが)
という仲間内ではお奨めの店があるんで
そこらへんをじわじわと書いていきたいと思ってます。
また、お時間がお有りのときに是非遊びにお越しください。

では、失礼いたします。
kool_tada
返信する
轉角餐廳 (taka)
2007-01-27 03:30:48
大學路付近は学生が多いせいもあって、おしゃれで美味しいお店が多かったですね。轉角餐廳へも結構行きました。紅酒、白酒も置いてあってゆっくり落ち着ける店でした。3人で行って3000元くらいだったかな?サラダのお代わりが出来たので3皿食べたこともありました。
でもステーキと言えば東門路から裕農路に入ったところの「那個時代」(Somewhere in Time)にメーカーさんからの接待で1回だけ行きましたけど、すごく美味しかったのを覚えています。
ウェイターの教育も良くされていて、我々が日本人だと見て英語で話しかけるんですが、こちらが北京語で応えると、びっくりしてうれしそうに話してたのを覚えています。
返信する
taka さんへ (kool_tada)
2007-01-29 13:59:51
taka さん、

那個時代、私も接待で2~3回行きました。
最初は台南に来たばかりで客の接待をしなければいけない時に、
液晶会社のオーナーさんから推薦してもらって行ったんですが、
ワイン飲んでステーキ食って伝票みたら
高くて肝が吹っ飛びました。

関係ないですが、
昨年のクリスマスに”尼法”の
ちょっとオカマっぽいラオパンがテレビにでて
ブランデーとりんごとアイスのデザートを作ってました。

台湾も先週末から少し寒いので、
次回は牛排はお休みして、鍋の話を書く予定です。
また、お時間がお有りのときには是非このBLOGへもお越しください。

では失礼いたします。
kool_tada


返信する
2月になってた! (きくりん)
2007-02-01 18:26:30
こんばんはーご無沙汰してましたーと思ったら、
今日から2月ですー
この回なぜだか見落として、今ごろ読んでしまいましたー
くーっ!今の小腹が空く時間帯はキケン、
すごいおいしそう!!!
日本でいうとフォルクスみたいな感じなんでしょうか?
しかし、本当にすごい店舗数なんですね。
台湾の方は牛肉好きなんですね。豚肉とか鶏肉は
あまり食べないのでしょうか?
返信する
きくりん さんへ (kool_tada)
2007-02-04 17:48:26
きくりん さん、

コメントありがとうございます。
「2月になってたー。」
っていうことですが、
1月は2回しかレポート書いてないんで
まぁ見逃しても当然ですよね。
公私ともすっごい忙しくて、
目が回ってた @@; もんですみません。

まぁ2月はもう少し小まめに書くつもりなんで
また、お時間がお有りの時に
遊びに来てください。
(すみません、私29の時から
 そんなに日本にいないもんで、逆に 
 ”フォルクス”のことをよく知らんのです<(^_^;)・・・ )

では、失礼いたします。
kool_tada
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Unknown (TOOZ)
2007-02-05 14:15:38
私は台湾人です
台南に住んでいます
あなたの研究はすごいですね
林森路付近の”里”日本料理はとてもおいいしですよ
返信する
TOOZ さんへ、 (kool_tada)
2007-02-07 15:08:57
TOOZ さん、

コメントありがとうございます。
それと、誉めていただいて
とても恐縮です。

”里”については、
一昨年の8月4日にレポートを書いていました。
ラオパンの室伏さんと呉さんの写真も
掲載させてもらいました。

では、失礼いたします。
kool_tada
返信する

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