台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

2005年台湾燈会

2005年03月06日 | イベント


今日は、
毎年まわりもちで、台湾の各都市で開かれている
” ランタン祭り ” = ” 台湾燈会 ”
が 今年は台南の順番に当たっており、今日は最終日ということなので、
記録的な寒さの中を、なけなしの根性を奮い立たせて、見物に出かけた。

上は、
台湾の中学生による、花燈 ( ホワトン、ランタン ) コンテストの
出品作品を展示してあるゾーンの写真だ。
今日見たものの中では、オレは一番気に入った。
造形も、色使いもキレイだし、動く作品もあって
なかなか立派なものだ。

大体、” 花燈 ” というのは、
農暦1月15日の ” 元宵節、ユェンショウジェ ” に、
子供が作って 遊んでいたものが 発祥だそうなので、
お金をかけた レーザーショーや、大掛かりなライティング設備より
小学生や中学生が作ったものこそ、本来の姿 のような気がする。



上左と右下は、
諸外国の 観光宣伝のための 展示ゾーンの写真で、
左上がマレーシアでこれが一番きれいだった。
右下は日本のもので、ちょっと元気なかったかなぁ。

右上は、
日本のちょうちんのようなランタンが、無数に並んでいるゾーンで、
ランタンの下には、願いごとを書いたカードを、ぶら下げるようになっている。
ず~っと続いているモノトーンの感じが、すごく浪漫的で、
すずなりのランタンの下、そぞろ歩いているカップル達は、
冷たい風にも負けず、ほんわかした、いい雰囲気をだしていた。




左上の写真が、
今回の燈会の ” 主燈 ” の ” 鳳鳴玉山 ” だ。
( 実は、最初オレこれを 鳳凰 じゃなくて、
  今年の干支の 鶏 と思っていた。 ハハ。 )

高さは20メートル以上で、総重量は20トンある。
そして、こいつは30分ごとに ゆっくり1回転するんだが、
電気代や何やかにやで、
その1回転をするためには、毎度10万円位ずつかかるらしい。

1990年の、第一回 台北燈会 から始まった ランタン祭りだが、
こんなに大きなものを作ったりして、盛大にやるようになったのは、
民進党の 陳水扁が 大統領になった年からだ。
各都市回り持ちで やっているとは言うものの、
費用は、地方の支出ではなく、
国の 観光振興予算 から出ている。



最後にちょっと、おさらいしておくと、
農暦1月15日の ” 元宵節 ” っていうのは、
去年の ” 農暦中元節 ” の回に説明した通り、
道教では、竜王の3人の孫の内、
” 天官 = 上元公 ” の誕生日のことだ。

花燈以外の習慣としては、
昔は、道教のお寺にカメを置いて、
夜の間に、各家から
” 元宵団子 ” をカメの中に 奉納する習わしがあった。
それぞれ、別々の時に奉納するので、他家に見られることは無く、
裕福な家は、沢山入れればよいし、
逆に、貧しい家はカメから 団子を取ってきても、構わなかった。
但し、翌年には一生懸命働いて、
取った数より 多い団子を奉納するのが 約束ごとだった。

だが 今では、
そんな カメを置く寺もなくなったし、
各家庭でも、てまひまかけて 元宵団子をつくることも無くなった。
普通は、冷凍の
” 湯圓、タンユェン ” を買ってきて
簡単に湯で戻して、食べているみたいだ。


そして、
子供の素朴な細工だった
” 花燈 ” も
現代的な ライティングショー に変わった。

今では ”台湾燈会”は
見に来る人の数が、百万人単位になるビッグイベントだし、
開催場所の誘致には、政治的な意向が絡んでいる、という話も聞く。


- って、そういうことに なっているみたいサ。






一昨昨日のヒット数 - 410
一昨日のヒット数 - 396
昨日のヒット数 - 385

一昨日は、ウェイトと、ラダーインターバルを30分位やりました。
昨日は、練習は休みました。
今日は、ウェイトと、ラダーインターバルを30分やりました。

台北の NIKE 国道レース まで、あと21日。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きれい! (しなのき)
2005-03-07 21:11:41
以前昼間灯かりのついたランタンの写真を見せてもらったことがありますが・・・

ランタンなんだからやっぱり夜がキレイですよね。



でもまた疑問。これって、据付のものばかりですか?

可動式のものがあるなら、電源はどうやって取るのかな?と思ってしまって。

ほーんとカラフルできれい。
返信する
しなのき さんへ (kool_tada)
2005-03-09 01:43:51
いつもコメントありがとうございます。



本当に、台湾燈会に出品されていた 子供達のランタンはきれいでした。

kool_tada のような 日々銭勘定に追われているおっさんにも、胸に染み入るものがありました。



お尋ねの可動式ランタンの件ですが、

ランタンの灯りは大体、電球でして、確かにもしランタンが、移動してしまったら、電線の問題があるように思いました。

ただ、見たところ、可動式といっても、ランタンの部分・部分が動くだけで、ランタン自体があっちこっちに移動するものは、見かけませんでしたので、とりあえず電線の問題は無い様に見受けました。



今度、機会があるときには、ぜひご自身で台湾のランタン祭りをごらんになってください。

夜闇の中に、色とりどり・無数のランタンが輝く様子は、なかなか印象深いものがあると思います。



草々
返信する
またもや、バッティング? (マスター)
2005-03-11 02:30:34
久しぶりに書き込みます。

灯篭祭り最終日、私も職場の同僚4人で、出かけました。

しかも首相飯店から徒歩で・・(1時間半かかった、本当に、とほほ・・)



5時に出発し、運河博物館と、安平古堡(アンピンフォト?)

によった後会場へ行きました。



7時のカウントダウンで、あの大きなオブジェの点灯式を見ました。(鳳凰だとは露知らず)



そのあと会場の一番奥まで歩き、屋台街を見て回り、

ウインナーやポップコーンを食べ、あまりの寒さに負け、宿に帰りました。



う~~んやっぱり帰国までに夜市へ行かなければ・・・

果実の子に案内してもらおう・・

返信する
マスター さんへ (kool_tada)
2005-03-11 23:40:29
コメントありがとうございます。



日曜日のあの寒さの中を、

同僚の方4人のパーティーで、安平まで歩かれたのですか!

すごい勇者ですね。

と、書きましたが、小生も安平からのタクシーがなかなか拾えず、帰りは結構長く歩いていました。



安平古堡(アンピングーバオ)へ行かれた時、安平老街も歩かれましたか。

まぁ、おみやげもの屋さんとか、小吃のあるだけの通りですが、夜市と同じ雰囲気がありますヨ。



今、暖かいですが、日曜にはまた寒くなるそうなので、お出かけの時は、装備に気をつけていらっしゃってください。



草々
返信する

コメントを投稿