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ブッシュ大統領、ES細胞研究促進法に拒否権

2006-07-26 23:31:34 | Nonsense
今最も話題のドラマは「不信のとき」らしい。”正しい妻””愛の人”がドラマのマッチポイントらしいのだが、米国だったらキリスト教福音派から猛攻撃を受けるかもしれない。
ドラマより、興味のある話題が次のニュースである。
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【ワシントン=山本秀也】
再生医療の「切り札」とされるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究の促進法案に対し、ブッシュ米大統領は19日、就任以来初めての拒否権発動に踏み切った。「基本的モラルを捨てるべきでない」とした大統領の判断は、中間選挙を11月に控えて、宗教界など保守層から支持が表明される一方、難病治療を待つ患者や研究団体からは、世界がしのぎを削る先端分野で米国が立ち遅れる懸念が出ている。
同性婚に対する強い拒絶姿勢など、キリスト教福音派の価値観を重視するブッシュ大統領は、生命倫理の重視を理由に、ヒト・クローン技術につながるES細胞の研究を規制する政策をとっていた。

今回の法案は、米国内の研究機関が行う臓器再生などES細胞を使った研究に対する助成金に関して、連邦予算の支出規制を緩和する内容。ブッシュ政権の規制方針を覆す法案で、昨年5月に下院で可決されたのに続き、上院本会議も18日、賛成多数で可決した。

しかし、昨年の下院可決から拒否権の行使を予告していたブッシュ大統領は19日、「法案は罪もないヒトの生命を他人の医療的な利益に供するものだ。まっとうな社会が尊重すべきモラルの限界を踏み越えるものであり、私はこれを拒否する」と宣言した。

上下両院の賛成票が3分の2を上回っていた場合には、大統領の拒否権を押し返して法案を成立させることが可能だが、今回は賛成票がこのラインに達せず、廃案が決まった。
大統領の拒否権行使に対し、生命倫理の重視を掲げる「全米生命協会」のジュディ・ブラウン会長は、「大統領の決断を称賛する」とする声明を発表した。
これに対し、学術界などからは「科学や医療の分野で、米国が指導的な地位を占めることへの期待を大統領は打ち砕いた」(医学研究促進協会)など、非難や失望感の表明が相次いだ。

ES細胞の研究は、血管や内臓などの臓器を再生することで、難病の再生医療に道を開くものとして期待が高く、世界の研究機関が成果を競っている。 (07/20 21:24)

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<続く>

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