千の天使がバスケットボールする

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ES細胞のあらたなる研究成果

2006-08-21 23:05:23 | Nonsense
遅ればせながら、非常に驚いた画期的な研究ニュースを。
詳細はここで→

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「皮膚細胞から万能幹細胞の誘導に成功」
 JST(理事長 沖村憲樹)は、卵子や受精卵を用いることなく、マウス皮膚細胞から胚性幹(ES)細胞に類似した万能幹細胞(多能性幹細胞)を誘導することに成功しました。
 本研究チームは、ES細胞に含まれる4つの因子を組み合わせてマウスの成体や胎児に由来する線維芽細胞に導入することにより、ES細胞と同様に高い増殖能と様々な細胞へと分化できる万能性(分化多能性)をもつ万能幹細胞を樹立することに成功しました。同チームはこの細胞を誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell, iPS 細胞)と命名しました。
 ヒトES細胞は再生医学における資源として期待されていますが、倫理的観点から慎重な運用が求められています。今回の成果により、ヒト皮膚細胞からもiPS細胞が樹立できるようになれば、倫理的問題を克服することができ、脊髄損傷、若年型糖尿病など多くの疾患に対する細胞移植療法につながることが期待されます。また患者自身の体細胞からiPS細胞を誘導すると、移植後の免疫拒絶反応も克服できると期待されます。
 本成果は、JST戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)「免疫難病・感染症等の先進医療技術」研究領域(研究総括:山西弘一(独立行政法人医薬基盤研究所 理事長))の研究テーマ「真に臨床応用できる多能性幹細胞の樹立」の研究代表者・山中伸弥(京都大学再生医科学研究所 教授)と高橋和利(同 特任助手)らによって得られたもので、米国科学雑誌「Cell」オンライン版に2006年8月10日(米国東部時間)に公開されます。

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先日「誰もが十字架を背負っている」のblueさまと映画「アイランド」から、ES細胞の是非についてお話したやさきのこと、京都大学再生医科学研究所で上記のような画期的な研究成果が発表された。どのように画期的な研究なのかということと、一般的な疑問等はblueさまのブログに詳細にのっているのでご参考まで。

今ちょうど英国在住の日本人作家のカズオ・イシグロの最高傑作にして衝撃の話題作と巷間すこぶる評価の高い小説「わたしを離さないで」を読みはじめている。本作品の優秀な介護人である主人公(女性)の抑制された平易な独白ではじまる文体から、なんともいえない奇妙な感触がじわじわと効いてくる。しかもこの奇妙な感触は、おぞましいほどの恐怖と驚愕する全貌があきらかになっていく予兆がただよっている。これ以上の内容はあかせないが・・・。

「ES細胞の光と影」

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2 コメント

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人は何年生きたら満足するのか? (野口英雄)
2006-09-05 22:43:55
21世紀は再生医学によって人の寿命は飛躍的に延びるでしょう(^.^)b。同時に食料の問題が発生するかもしれません。SFのごとく、チューブ食になるかも?それでも、あなたは何歳まで生きたいですか?
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長寿天国 (樹衣子)
2006-09-06 23:02:01
>あなたは何歳まで生きたいですか?



120歳までです。

(身内の者で老化の研究をめざしている者がおります。まだその入口までたどり着けず、細胞分裂でうろうろしているようですが。。。)

最近、米国の研究室でマウスの実験で寿命を1.5倍に伸ばすことに成功しました。だから120歳までイケルとふんでいます。笑
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