千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

続報:スレイブ中村さん怒る

2005-01-13 23:50:19 | Nonsense
~日々是好日~の管理人さまより

>当初の報奨金である「社長賞」が2万円。これはいかがなものでしょう
と私のコメントへの上記のレスがついていたが。「社長賞」2万円。まさにスレイブな金額だ。

日亜化学というところは、今でこそ全国区の仲間入りをしているが、元々の出自は四国の田舎の中小企業。それに当時の日本社会においては、ソニーなどの一流企業でも、社員の優れた発明に対する報奨金はアッパー100万円程度だったような記憶がある。今回の訴訟で慌てて報奨金制度を見直しして金額をひきあげた企業も多いが、日本的な企業と従業員の関係は欧米諸国ほどスマートととはいえない。
それに、そもそも熱心で集中力はあるが、変人で扱いにくい社員が掘り起こした成果がノーベル賞に近くとてつもない金鉱だったと、理解できる役員もいなかったのではないか。

江崎玲於奈さんのお話しであったが、たとえば米国というのは、優れた成果をだしたとしても、乗ったタクシーの運転手よりもお客の研究者の報酬が低かったら運転手よりも評価されない社会だと。
これは、大リーグの野球選手の契約金と実力が比例するという簡単な図式をあてはめるとわかりやすい。それもどうなのかと、清貧を尊しとする日本人には疑問に感じる部分もあるが、(実際、選手への高額な年棒のために経営難になった野球チームもあるから)かの国でそういう感性が肌にあった中村修二さんにとっては、本来あるべき社会と映るのも納得する。

「実力にある研究者はアメリカへ来い!」

自分に自信があり、野望と大志を抱く若者は太平洋を渡れ、、、と私も応援したい。

それにしても中村さん、全くの無名のいち社員時代から、言いたいことを言い、やりたいことをやり、スレイブナカムラと揶揄されても魂までは決してスレイブではなかった!

http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/web/200209/


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2 コメント

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webmaster@skys.jp (Shin)
2005-01-16 00:36:57
Sky's The Limit の Shin です。

TB&コメントありがとうございました。

とても示唆のあるコメントで、うんうんと肯きながら読ませていただきました。



さて、ちらっとほかのエントリも読ませていただいて、なかなか楽しいエントリがあるなぁと思いました。

まじめに論じているのが少なからずあるのがとってもうれしいです。

いつの頃からだったかマジメに熱く語るのを「だっさ~い」と言われるようになりましたよね。ブログを始めてみてうれしかったことのひとつが、テーマやジャンルは千差万別ですが、“熱く語っている”人とやりとりができるようになったことです。



今晩はちょっと時間がなくほかのコメントできませんが、この件(青色LED)も含めて、また書かせていただきたいと思っています。

ちなみに、ど~しても書きたいことがあるのが「越冬つばめ」のエントリだったりします(笑)。



どうぞよろしくお願いします。
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お酒はぬるめでも語りは熱く (樹衣子)
2005-01-16 15:32:40
>Shinさま

コメントとTBありがとうございます。

カタログの整理をするようなつもりでひっそりと始めたぶろぐですが、ものごとをよく分析したうえで、自分の言葉で上手に語れる方が世の中には多いことを知りました。予想外の嬉しさです。

>マジメに熱く語るのを「だっさ~い」と言われるようになりましたよね

”マジメに熱く語る”=呑み屋で説教するおやぢ、かと時々たちどまりますが、日頃は醒めていても実は熱い、熱いほうが生きていくうえでだんぜんおもしろいです。その点でも中村さんに共感してしまうのかも。

こちらこそよろしくお願いします★
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