空の気持ち(2)

2016-10-13 21:16:19 | 童話
『ねえ空さん、時々、空から雨が降ってくることがあるよね、どうしてなの?』
『君達人間やお花のように生きているものは全部、お水が無いと生きていることができないので、時々雨を降らせているんだよ。』

『ふぅ~ん、そうなんだ。冬になると雪が降る時があるけれど、どうしてなの?』
『それはね、君達が友達と一緒に雪合戦をしたり、雪ダルマを作って遊ぶためだよ。』
『そうだね、みんなで雪合戦や雪ダルマを作れると楽しいね。』

『雨がやんだ時に空に虹がでることがあるけれど、なぜなの?』
『虹はね、雨がやんだので、もう外で遊んでいいよと言っているんだよ。』

『ねえ空さん、空のずっとず~と上へ行ったらどこへ行くの?』
『そうだね、今はね三百キロメートルまでが空で、それより高い所は宇宙だと言われているよ。だけれど、ここまでが空で、ここからは宇宙だという境目は無いんだよ。あるのは、人間が決めた高さの区別だけだよ。』
『ふぅ~ん、そうなんだ。』

『君も大きくなったら宇宙飛行士になって、空のずっとずっと上の宇宙に行っておいで。』
『そうだね、そうすると宇宙に行く前の空の時に空さんと一緒にお話しができるね。』
『そうだね。』
『よしっ、僕は宇宙飛行士になるよ。』

僕は宇宙飛行士になるために、学校でいっぱいお勉強をしています。

      おしまい


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