石ネズミ(5)

2020-04-27 07:32:22 | 童話
そして、何日もかかって根っこをかじって動かせるようにしました。
『やっと出来上がったね。これから動かすよ。』
『こんな大きいのが動くかなあ?』
『だいじょうぶだよ、動くよ。』
『根っこの下に木の棒を差し込んで、みんなでヨイショッと押すと動くよ。』
こうして、全員でヨイショッ、ヨイショッと押しました。すると、根っこは少し動いたので
『あっ、動くよ。』
『そうだね、動いたね。』
『よしっ、みんなでドンドン押して行くよ。』
『ヨイショッ、ヨイショッ。』
『ヨイショッ、ヨイショッ。』
『やあっ、たくさん動いたね。あと半分くらいだから、ガンバレ、ガンバレ。』
こうして、たくさんのネズミが力を合せて、お餅をつく場所へ臼を動かして行きました。

『ふぅ~、動かせたね。』
『そうだね、動かせたね。みんなすごいよね。』
『みんなお疲れ様、今日もお弁当が二個あるよ。』
『えっ、二個食べていいの? うれしいなあ。』
『今日はすごく重たかったから、お弁当を2個食べられるのはうれしいねぇ。』
『そうだね、もうお腹がペコペコだよ。』
『いただきま~す。』
『おいしいね。』
『そうだね、おいしいね。』
『あれっ、もう一個目のお弁当を食べてしまったの?』
『うん、これから二個目を食べるんだよ。』
『僕も二個目のお弁当を食べているよ。』
『ああ、おいしかった。』
『お昼ごはんが終ったので、今日も少し休憩しようか。』
『そうだね、午後も忙しいから、少し休憩しようね。』
『お腹がいっぱいだから、少しお昼寝をするね。』
『僕もお昼寝をする。』
そしてまた、みんなでグーグー、グーグー。