鉄道模型工作記録帳

モデルアイコン・札幌コムモデル情報は下記に移動しました
http://blog.goo.ne.jp/modelicon

〇久保さんちの近郊電車6

2010-03-17 00:49:00 | 首都圏の電車は長いぜよ

まだ微熱はあるものの。
その。
私、病不真面目です。


実は先日の出張の際、若旦那から賜りモノがありまして。
TOMIX旧製品のクハ111を何両分か貰っていたのです。

おでこのカーブが正直変な時代のものです。

薄いって言うんですか?
カーブのイメージがおかしい時代の奴。
グリーンマックスのキットの前面もおでこが変ですが、ある時期のNモデルが総じて「薄っぺらいおでこ」になったのは不幸な時代でした。

イメージを良くつかんでいる?おでこはもう太古からの製品であるKATOの153系であり、そういえば昔取り替えたっけ。


こうしてみると、牛久保孝一氏執念の監修?のこのキットと奥のTOMIXのおでこのイメージはかなり異なります。


運も悪く、当時の塗装はタンポ印刷初期で、決して素晴らしいとはいえぬものであり、予想以上に評価が低くなり、KATOのヘッドライトのごつさやゴム色も全部銀というウィークポイントがあってもKATOが人気としていたと思います。

今はWINの113系の下回り用としてや、このキットの下回り用として、このロットの安価中古を探している人が多いと聞きます。

一体屋根であるのでロット判定は一発ですね。

暫くしておでこの改良、屋根別体化、塗装改善をして、現在ではTOMIXの方が好まれているかと思います。

で。この車体もそれで捻出されたボディと言うことで、貰っちゃいました。


一個だけ、最新バージョンのクハ411を貰ってしまい、色合わせ用として活用するほかは、切り刻まれる運命です。


この綿棒で


押し出してはずす。


ひょっとして嵌るのではないかと、甘い期待をしたものの。
ほぼ寸法一致ながら、貫通扉窓の位置が異なりました。
アルファモデルキットの方が、0.1mm程度下方にモールドされていて嵌りません。


角Rも若干異なります。


ちなみに造型差はこれほどまでに少ないのです。
貫通扉は、401系初期型に使うには貫通扉の裾が直線であり、見てみぬ振りをしなくてはなりませんが、今回はこれではないのでよし。

(友人KBに教えてもらっらのですが、153系と401系初期、421系初期までは貫通扉の下部がこの写真で言うと平面扉ではなく、前面の窄まりに合わせてRを描いているのですね。)

今回の改造は「運転台取り付け改造車」にしたいため、簡単にやるなら前面を切って張って、実車のブロック工法でも充分、いい雰囲気が出せますが、
「今回は」
牛久保先生の造型に敬意を示させて頂き、
(まぁ、おでこの問題もあるので)
乗務員扉を移植する方法をとります。

そういえば1984年4月号の鉄道ファンで、スカ色のサハ115に黄柑色一色の運転台ユニットを接合している写真がありましたね。
あの映像は「短編成化でフリークェントサービスがこれからの時代だ!シティ電車が全国に発展するんだ!堂々たる国鉄から私鉄臭くなるけど・・」と思ったものでした。
広島鉄道管理局で始まった頻発運転による需要拡大は標準となり、第二都市圏以下でのJR復権の魁でしたね。
その広島はいまだに同じ顔ぶれで、苦笑ですが・・・。

で、何故か持っているはずのその本が出て来ないんですけど。
そう、あの頃は本に載っている情報すべて暗記していたなぁ。
それが出来なくなったのは働いてからかな。



まぁ、全体的に切継ぎ相性はすこぶる良さそうです。


さて、やるか。


切り継ぎ開始です。


このラインで刃を入れました。
ギリッギリです。


こっちは割とラフに。


切り出し。
このとき上辺はまだ何も考えておりません。


その後、雨樋下辺まで削りこみましたけど無駄になります。


こんな感じ。


さぁ、こっちにも


刃をいれていきます。


TOMIx車体は内寸を維持し
アルファモデル車体は外寸を維持します。


先刃ニッパーで取り去っていき


断面を仕上げます。


こうなればよい。
TOMIXドアは上辺をここまで下げました。


へったくそだなぁ。
隙間出来ちゃいました。


0.14mm×1.0mmの帯材を


糊代に入れます。
スチロール同士なのでこういうとき楽です。


低粘度タイプ接着剤を少しづつ差し入れ、出来た隙間に毛細血管状態で埋めてきます。


裏はしっかり接着。


削っては埋め、削っては埋めていきます。

窓はきちんとプラ板を嵌めるべきでしょうが、強引に接着剤で埋めちゃいました。



裾はこのように盛って


バシッとラインを作ります。


全体的に整え、800番まで仕上げました。


どうかな?
拡大運転台窓の上辺が微妙。
これは後で修正するかも。


大方これで、初期車体に取り付けられた新型運転台となったわけです。

401系なので屋根上に行くステップは不要です。

そう、これはクハ401-101です。
サハ115-8を先頭改造し、クハ401-901に改造した後、すぐ-101に改番した異端児です。


さて、大掛かりな改造はこれだけです。
あとはチマチマ加工することとなります。

Mc-M’cなどもアルファモデルキットから作って行きたいですが、この加工してから便所窓を普通窓に戻すか、Mを他キットからブロック工法で繋ぐか迷うところです。



   ↑アルファから中央東線115系となると、何台組み替え改造することになるのだろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 〇久保さんちの近郊電車5 | トップ | 〇久保さんちの近郊電車7 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

首都圏の電車は長いぜよ」カテゴリの最新記事