別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン13 ざっくり感想2

2020-02-15 22:27:20 | シーズン13

第3話 ミズーリの遺言

「Wayword Sisters」前提、キャラ作りの回。兄弟の出番も一応ありだが、兄と弟は別行動。サクッと行きます。

シーズン1に出た霊能者のミズーリが再登場! 懐かしいと思う間もなくあっさり死…。
霊能力を受け継いでいる孫娘のペイシェンスが、シスターズのメンバーになる経緯を描くためとはいえ。いくらなんでも使い捨てすぎ。
12年ぶりの電話越しの相手を聴き分けるサムのデビルイヤー。

ミズーリの息子は母の霊能力を認めず、彼女から娘を遠ざけて暮らしていた。
霊能者でありながら、ミズーリは旅暮らしでハンター業もしてたみたいな新設定でたぞ。
霊能力で怪物がわかるとしても、退治できるか? 訓練もしてなさそうなお歳の御婦人に。それにミズーリはちゃんと家があって、そこで仕事してたはずだが。

息子の妻が重い病にかかり、ミズーリが治ると言ったのに妻は死んでしまった。それで彼は母親と縁を切った。娘のペイシェンスが霊能力があるというのも認めたくなかった。
気持ちはわかるが、ミズーリの新設定が突然ですぎてあんまり響いてこない。

霊能力というより、かなり高い予知能力を持つペイシェンス。予知夢はそのまま現実になるわけでもなく、伝えて備えることでその通りにならない流れをつくれるというのは便利。預言者より便利では(^^; 

ジョディとディーン組がペイシェンスの力に助けられ、レイスを退治。
このレイス、怪物以前にとんだサイコ野郎でキモイ。ギャルのペイシェンスにも言われてた(笑)
ペイシェンス美人だし運動神経もいい。レイス野郎に襲われたが、金蹴りしてあのツノ折ったぜ。ガッテン系のジョディとドナの元、ハンター女子クレア、ヴァンパイアに育てられたアレックス、そして今度はブラック系で霊能力を持つペイシェンスを加えてバラエティを持たす予定だったんだろう。

父親に言われた通り、普通の暮らしに戻ると言うペイシェンス。賛成するディーンと、自分で決めたらというジョディ。
平凡でそこそこハイソな人生を送ってきた少女に、わざわざ血と死と別れと悲しみしかないハンター業に向かわせることはない。兄貴の想いはわかる。
でも、一度自分の能力と別な世界を知ってしまった以上、今までの生活が送れるか。クレアを普通の生活に行かせられなかったジョディは、それが身に染みている。

さて、留守番サムとジャック組。生まれる前にケリーが録画したビデオメッセージを見て、うるうるなジャック。サムは彼に能力コントロールを教えようとするが、鉛筆1本を浮かすことができない。イラつき、自棄を起こす。成長と共に反抗期も早い。

部屋の奥に入り込み、すみっコぐらしになってるジャック。
自分の巨大な力は、悪いことにだけ発揮するようになってるのではと落ち込んでる。
なぜ優しくしてくれるのと聞くジャックに、サム「君の気持ちがわかるからだ。はじき出された気分だろ」
悪魔の血を与えられた子供であり、いつ悪の道に行ってしまうか葛藤してた過去を持つサムは、魔王の息子の力を正しい方向に導きたい。
ジャックの力は、本気出さないと発揮できないんだろう。鉛筆動かしたからって何になるという想いがあれば、動かないよね。

ディーンが帰ってきて、再度の兄弟ガチンコ。お袋を救い出すのにジャックの力を利用したいだけだと認めろ。キャスを洗脳して、その結果あいつは死んだ。あんなガキ見るのも嫌だと叫ぶ兄。
ディーンの本音にひるむサム。陰で聞いていて、絶望したジャックは心で呼びかける。
「カスティエル」

真っ黒な世界。伏せていたキャスがその声に目覚める。

こちらがむしろメイン(笑) 早くも死んだキャスが蘇る前兆。ジャックの力はどこまでか。
兄の叫びはジャックには酷いが、今回は本人の前ではないし、本音なのでね。ジャック本人への憎しみというより、失われた人たちへの喪失感から抜け出せないわけで。
サムはジャックの存在が希望の光になるかもしれないと思っているけど、ディーンは逆に魔王の息子が目の前にいることで、いつも前に向ける気持ちが錯綜してしまってる。

次回は進展がある。こうご期待。


第4話 虚無の果て

亡くなった奥さんの幽霊(?)に殺されてしまう夫。
今だご機嫌斜めで低空飛行の兄貴は、調査に行くつもり。サムはジャックも連れて行こうと言う。
悪魔小僧の面倒は見ないと突っぱねるディーンだが、チャンスを与えてやってくれという弟の、「僕のために」に逆らえるはずもない。
サムはジャックを誘いに行くが、前回の会話を立ち聞きしていたため、「扉を開ける道具にしたいって言えば」と突っぱねられる。
お得意の切々とした説得力はジャックにも有効。そして“お母さんを救いたい”というワードに飛びついてしまうジャックの心も泣ける。ディーンにいいとこ見せろ、チャンスだと言われて顔をほころばせる素直さに、心洗われるわ。

役に立ちたくて動くジャックに、いちいちイラついて声を荒くするディーン。間を取り持ち宥めるサムにうんざりした様子だが、さえぎれない。自分でもその大人気なさをわかってるんだよね。
墓堀りをジャックに命ずるディーン。親父みたいに命令はやめろと怒るサム。夜中にあいつの毛布を優しくかけるのか、パスだと毒づくディーン。
ジャックがディーンに期待してるのはマムじゃない。サムがくれる優しさでもない。認めてもらい、自分の価値を信じたい。かつて兄貴がジョンに求めたこと。

体力はある若もんはすぐに墓を掘り、死体を焼く兄弟。ケリーが幽霊になってることをほのかに期待するジャック。
しかし、死んだ子供に殺される母親の事件が勃発。被害者は妻に殺された男と同じ心理カウンセラーにかかってた。
すれ違った男性に、「こんにちは!!」とジャック。挨拶は元気に朗らかに、ケリーがお腹に向けて言ってたんだろうな。

カウンセラーのミア、女優さん前にサイキックタウンで霊媒師の役した人だよね。
三兄弟が母を亡くしたばかりの設定に。やさぐれまくるディーンはことごとくカウンセリングをディスった言動。
弟は逃げている。お袋の死を認めないんだ。その根性がないと言い放つ。

ここにいたり、サミーのぶち切れ逆襲。
「母さんとのつながりは僕より濃いだろ。母さんが電話するのは兄貴ばっかり、頼りにするのも兄貴だった。兄貴と同じだけの愛情が欲しい。僕はもうもらえないんだと認めればいいのか!!」

S12で気になってた℡問題、サムも気にしてたんだ、やっぱり。寛容な下の息子の本音が炸裂。こんどは兄貴がひるむ番。
生まれて間もないジャックには濃すぎる展開。どんな力があろうが硬直。
「ジャックはあなたが怖いのよ」
「まさか、ちょう仲良し」
「…ちょう仲良しだ」
ジャック、合わせることないぞーv
ミアに「怒りを持て余すのはあなたの勝手。周りに当たらないで」と痛いところ突かれる兄。

部屋の外で頭冷やしてたサムだが、バスルームであるものを発見。
例の皮…汗
ミアはシェイプシフターでした。

一方、ジャックの呼びかけに目覚めたカスティエル。真っ暗な中を進む。
タールみたいな黒い物体が持ち上がり、キャスの形を作っていく。
対峙する二人。「すぐそばの宇宙から来たUFO的な霊体とでも言っておこうか」
なんじゃそりゃいつにも増して安い設定
眠り続けなければいけないのに、なぜ起きたんだと激怒するタール野郎。キャスをボコる。


ミアの元カレが犯人。ミアは亡くなった人に変身し、残された人たちの心の整理を手伝っていた。
彼女の、「人間は踏ん切りをつけるようにできている」が染みる。踏ん切りが悪い兄弟だけど、それが二人の原動力でもあるからね。
ミアにケリーになってほしいと頼むジャック。いいとこなんだが、シフターって死んだ人にはなれなくて、だから相手を殺さず捉えておく設定じゃなかったっけ…。初期だけか。

「何者かなんてどうでもいい。何ができるかよ」と言うケリー@ミア。これは本物のケリーもメッセージで言った言葉。化けた相手の過去や心理も伝わってくるのがシフターなのかもしれないが、ここではミアが自分の経験をジャックに伝えてる。
「責任を感じなきゃいけないのに、何も感じない。それっておかしいだろ。きっと悪者なんだ」と悩みを打ち明けるジャック。でも、今のところは保安官と兄弟を吹っ飛ばした位では…? シェディムを地獄から呼び寄せそうになったけど、とどまったし。まだ生まれて1か月もたってなさそうだから、わかんねえよそんなの。おそらくケリーの知識と経験を吸収しての、“感じるべき”なんだと思う。今から色々感じるんだよ、少年。

ディーンに化けた元カレバイオレンス野郎は、ジャックとディーンを拘束し、戻ってきたサムを撃とうとする。途端にジャックに「お前ならできる」とサム救助を求める兄(^^;
ジャックはとっさにパワーを発動し、弾の軌道もそらした。
弟を救ったジャックに、態度が軟化する兄。あまりにも…通常通りだ。

ディーンにずいぶんきつく当たられ続けても、めげずに彼に認めてもらおうとするジャックが健気です。初めて会った母(ミア代理)とのハグに泣きべその彼は、少年らしい相応な姿。感じる心あるじゃない。サムの優しさは嬉しくても、期待は負担でもある。怪物になったら俺が退治すると言い切るディーンに認めてもらうことの方が、ジャックの不安を薄くするんだろう。
八つ当たりしまくりディーンも、深い喪失感を怒りでしか表せない。いつでも『自分が守れなかった』に行きつく人だから、自信も失ってる。そんな兄を理解してる、ジャックの不安もわかるサムは取り持とうと奮闘するけど、硬直した兄貴の心は、弟のぶち切れた叫びの方が良く効きます(笑)
『兄貴は母さんとの4年がある。絆が深いのは当たり前だ』と言い聞かせてきたのだろう、良い子の弟の本音。
三人が今だ、母を求めてる。

またも兄浮上と共に弟下降の法則で、ラストはサムが落ち気味でしたが、「俺の代わりに信じていてくれ」「信じるものがなくなっちまった」と兄貴の告白にざわついて終わる。

なかなか良いエピだったと思う。シェイプシフターの進化がすごいが(^^; ミアは本当のカウンセラーだった。

虚無の安い設定が無ければな

天界、地獄、煉獄があれら程度の描写なんで、期待するほうが間違いではあるが。
ビリーがかつて、兄弟が死んだら放り込むと言った虚無が、ずっとおねんねだけでは全然恐怖沸かねえよ…。気づかず寝てるんなら問題ないじゃん。
宇宙人ねえ… 収拾できんのか。

タール宇宙人との小競り合いに勝ったか、キャスは地上に。

虚無の中でも、殴られりゃ痛いのかとか、天使の剣の傷があっという間に消えてしまうジャックが、シェイプシフター男に殴られて朦朧としてるとか(血も流れてる)、そこらの設定を統一してくださいよ!

 

 


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