別館 兄弟仁義

超常現象ドラマの兄弟愛と家族愛をうっとおしくつつくブログ

スーパーナチュラル シーズン12 気まま感想5

2019-11-23 23:13:00 | シーズン12

第9話 脱獄の代償

・政府の極秘施設に収容される兄弟。
・大統領SPのリーダー、ほとんど私怨になってる。テロ対策責任者はとぼけたおっちゃん。とらえどころのなさが、逆にこの仕事向きということか。
・取った手段は放置。独房に閉じ込め、誰とも話をさせない。
・大統領暗殺未遂犯を、数か月から何年もそのままにしておけるのか? 

・UK賢人ミックのアメリカンハンターの勧誘はことごとく失敗。
・米ハンター「なんで命令されなきゃなんねー」 それな。
・兄弟を置いてゆき、ケリーにも逃げられたキャスにあたるメアリー。ウィンチェスターっぽい(笑)
「あの子たち、なんで私を頼らないの」
「出ていったから」
 兄貴への「木こりに見える」といい、キャス言えるようになったな。
・鉄ベッドのネジで壁に記号を掘り始めるディーン。監視カメラとかねえの?
・獄メシ。サムはうっと顔をしかめ、ディーンは“まあまあ”と頬張る。
・同じ粗メシで育ってるはずなのに、どうしてこう差が出るのか。まともに食えるものは弟にやってたんじゃないのか。
・クラウリーに相談するキャス。傘付きカクテルがついに定番化。
・どうせあいつらは誰にも倒せないと言って行っちゃう。クラなら居場所も突き止められるし、どこにでも入れると思うが、やらないのは当然理由がある。
・メアリーもキャスも兄弟がどこにいるのか探し出せない。死んでたら必ず各方面から何かあるだろうから、心配なのはどういう状態かなんだろうが。

メアリーは30年後の世界に来たばかりで知り合いはほぼいなくなってるので仕方がないが、キャスがな…。狩りらしき事件を兄弟の代わりに自分で解決しようとするが、全然マトに行きあたらないという。怪物系なら倒す力はあるはずだが、調査力は今だ皆無なのか。とことん能力も性格も実務向きじゃない設定は気の毒。兄弟がいないと地上で一人、孤独になってしまうキャス。バンカーで座って顔を抑えてるのが痛くて…。

・いきなり兄弟が同時死亡。SPもテロ対策オヤジも仰天。SPリーダー、某映画シリーズ並みに大統領のモンペや(笑)
・お約束のモルグで復活兄弟。無精ひげ♡ 逃走。極秘施設スッカスカです。
・兄弟からキャスへ、キャスからメアリーへと連絡。このドラマの女性はヴァンパイアの首を一刀両断できます(ジョディ、ドナ、クレア)
・メアリーの車、綺麗なブルー。エイサを助けたころに乗ってた車もブルーだった。メアリーの好きな色なのかな。
・兄弟は山中を逃走しながら、「今のうちに決めておかないと」とサム。わかってます。契約しましたね、誰かと。
・いつもの服装より、囚人服の方がスタイリッシュとは。
・応援が必要と言うメアリーに、キャスが呼び出したのはUK賢人。二人ともシャレたコート着てやがんな。
・ミック「アメリカのハンターはぶっきらぼうで疑い深く、協調性がない」
・キャス「私もそう思う」
・キャスを見るメアリーの目つきが、長男にそっくり(笑)

・SPリーダーに無線で喧嘩ふっかけるディーン。いきり立つリーダーに、「とんだ思い違いをしてるようだな。追い詰めてるのはこっち。お前らが袋の鼠」
・こういうときの兄貴は、めっちゃ不敵で怖かっこいいー! 周囲を見張り援護する弟。無敵の兄弟。
・無人の休憩所のような小屋に色々仕掛ける兄弟。
・相変わらず特殊部隊を二人で壊滅しちゃう兄弟。
・日々訓練より、幼少期からの日々実践が勝つ。
・跳ね戸に向けて兵士が乱射したあと、巨人がぬおっと出てきたのは私もビビった。 

キャスとメアリーとハグ。まず弟に母さんとハグさせるディーンはお兄ちゃんらしいが、キャスとハグしながらも目はメアリーに集中してて、キャスがさすがに気の毒だった(^^;
UK野郎どもは人当たり良く協力したというテイですが、「二度目だ」というケッチに向けたディーンの表情が、「あ? 喧嘩売ってんな?」をソフトに表してて、この先の予想はつく。 

・メアリー運転、サム助手席、バックシートにディーンとキャス。珍しい配置。
・12時の鐘が鳴り、車はカボチャに…ならず止まる。
・ビリー登場。彼女マメだよね。
・マムに「地獄に行ったがもっとひどい」と言うディーン。母に地獄に行った詳細を話してるのかね!? まあ軽くだろうが。
・一度死んで蘇る代わりに、兄弟のどちらかが永遠に死ぬという契約。破れば宇宙を揺るがす災いが起きる。
・ふーん。今度はサムをダークなおにいさんが惚れるとか? いやそれは今までにあったか。
・いずれにせよ、どうせなんとかなるよ。クラウリーも言ってたけど私も保証するよ。
・メアリーが自分が死ぬと申告し、止めようとする兄弟はビリーに阻まれる。
・しかしキャスが卑怯にも(笑)後ろからビリーを天使の剣で貫きました。
・ビリーの豊満な胸ががが。
・せっかく兄弟がそのままにしておいた特殊部隊、リーダーもテロ対策おじさんも全員がケッチに殺される…。 

兄弟がカッコ良かったのはよろしいが、今回も突っ込みどころは満載です。
ああいう独房は、実際あるんだよね。天才詐欺師で脱獄王と呼ばれたスティーヴン・ラッセルも入浴他の1時間以外は入れられてる。
地獄で切り裂かれ、また切り裂く方に回ってた方がマシとか言えるかねえ。ディーンはサムとマムやキャスにももう会えないで生き続けるのは、確かにこの上ない拷問なんだろうが。
弟は、とりあえず筋トレしてた(笑)

ああいう独房は自殺しないように厳重な管理がされてると思うんだが、ベッドの鉄ネジすぐに外れた(笑) 変な記号を壁に掘ったり、豊満なおねえさんが突如現れたりしても、気づかれない。こういう「存在しないはずの施設」なら、重大犯にもプライバシーをなんて関係ないと思うんだが、監視カメラねえのかよ(再)。
いつから死神は、死なない人にも肉眼で見えるようになったんだっけ。もうずいぶん前か…。
ビリーさん好きなんだけど、ほんとデス様と比べて肉感的過ぎて、生命力にあふれてる。
キャスの無茶ぶりですが、上記の通りあとで大ごとになろうがその時点で対処するウィンチェスター家の家訓を彼も引き継いだので、その点は別に問題ないです(え) 

「この世界には悲しみとあきらめが渦巻いている。君たちが必要だ。もうウィンチェスター家の誰一人として欠けてはいけないんだ。死ぬなんて私が許さない。むざむざと死神に渡せるか。君たちは私のすべてなんだぞ」

友情、家族愛を越えて、彼らはキャスが存在するよりどころになってきてる。というか、地上に一人残されたら、キャスは生きられないかもね、もう。
まだ日の浅いメアリーも含まれてるところが、ウィンチェスター家の人たらし(人外含む)の法則。

またその反対が、UK賢人による大いらんことしいの顛末。ケッチ全員殺しやがった! あのアジア系の若い監察医も! 
クラウリーが言った「あいつらは必ず生き残る。そして後には死体の山」がまた実証されたわけだよね。ほんとアタマくるんだよ。兄弟が生かそうとした人まで始末していくのって、単なるサイコパス集団以上の悪行なんだよ!!

兄弟のうち、どちらが死ぬ手はずだったかについては、まあディーンでしょうね。
ディーンがビリーを召還したし、契約を二人で承諾して結んだ時点で、サムもそれを止めようとはしないはず。
キャスもマムもここまではたどり着けない、そう判断したんだろう。クラウリーは気まぐれで、差し出すものの方が大きくなるので頼ることは避けたい。そしてなにより、ルシファーを戻せて(…)、兄弟には少し前までの抜き差しならぬ大ごとからは解放されてるんだよね。

あとはローズマリーの赤ちゃんたるネフィリムの件だけど、それはもう残ったどちらかとキャスとたまにクラウリーでなんとかするしかない。UK賢人の件もあるが、サムならやれると兄貴が言った気がするよ。
「俺が死んでもお前なら残った使命を片付けるだろうが、俺はお前がいないと駄目だからな」も言ったかな。サムは実際、S11の終わりでディーンが人間爆弾になりアマラ姐さんを倒しに行き、死んだと思ってもバンカーに戻ってきてた。その後なんかやらかす気だったかもしれんが 。

兄弟のどちらかが欠けて、永遠に戻らない。そういうシナリオは、この先に待ち構えるグランドフィナーレを思うと怖いんだけど、これももうやってると思うんだよね、ここでも。
地獄にいるなら戻そうとするよね。だけど「虚無」に行かされるとビリーは言った。
虚無がどんなもんかこの時点では明らかにされてないけど、天国に行けばキャスが、地獄に行けばクラウリーが出張って何とか戻されるだろうから、確かにビリーのイライラもわかる(笑)
それに天国で落ち着いたところで、結局は二人一緒にいることはない。一緒にいる夢は見れても、それは一人芝居。
そんなら虚無とかでいいよもう、どうせサムと一緒にいられないなら、もう十分以上に闘い続けたし。
ディーンとしてはそういう感じだと思うし、サムだって兄が去った後に自分ができることはして、長生きはしないと諦観してた気がします。エイサのお葬式での会話で見せた、いまだハンター以外の人生への望みも、兄込みという感じだった。

そうは問屋が卸さないのが、スパナチュですがね(^^; 

ラストにこの先の火種となる、メアリーとミックの会話。またもやマムが非難を受ける展開が読めまくる。
でも仕方ないよ。メアリーはディーンの部屋に飾られてた昔の写真を見つけた。S10ラストでもサムがディーンの心のよりどころとして渡した、幼いディーンと彼を抱く幸せそうなメアリー。

セピア色のフォトを、メアリーも覚えていただろう。撮った時は彼女の中では昔のことではない。
あれを見た時、頭では理解したつもりでも心が拒否してたこと、成長した大人のディーンは自分が4つまで育ててた可愛い息子とは別…という感覚(むろんサミーも)が間違いで、本当にあのディーンが今のディーンだと突き付けられたんだよ。

そして自分だけがその乖離に悩んでいたのではなく、ディーンもまた、記憶と写真の中のマムと今のメアリーを同一化することが感情的には出来きっていないことがわかったんだと思う。ディーンにとってどれだけ自分の思い出が大事だったか。それを理解した母。
スマホでゲームをして、たまに連絡取りあうだけでもいい。成長した息子たちとべったり過ごす必要は普通はない。でもウィンチェエスター家は普通ではないし、あの夜突然奪われた幸せは、本人が戻ったところですぐに機能はしない。その記憶がないサムの方が上手く対処してるけれど、それはそれで哀しいしね。

メアリーは、自分より年上になっている息子たちに何もしてあげられないという疎外感から、それでも私はあの子たちの母親だという想いに逆転したんだと思う。
だから現代にいるのが苦痛なのに、天国で幼い息子たちとジョンに会えるかもという期待もあっただろうに、すぐに頭を打ち抜けない。
自分の頭を打ち抜くのはそう易々とできるもんじゃないが、ハンター家のメアリーなら決意すればすぐにやれるはず。息子たちを生かすのが母親の務め。でも目の前で母親が死ぬのを再び見せることになる。

二人にもう厳しいハンターの道を歩み続けさせたくない。その想いが、UK賢人の勧誘と結びつく…。

ああ、家族って厄介です(^^;

 

 

 


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