
監督:アニエスカ・ホランド
出演:エド・ハリス/ダイアン・クルーガー/マシュー・グード
クラシックファンでなくても見応えあり!!
特に第9の初演シーンは感動しない人はいないかも。
音楽家ベートーヴェンの歴史に隠されたもうひとつの真実。
●ストーリー●
第九の初演を4日後に控えた1824年のウィーン。
楽譜が完成しない中、ベートーヴェン(エド・ハリス)のもとに写譜師としてアンナ(ダイアン・クルーガー)が派遣されてくる。ベートーヴェンはアンナを冷たくあしらうが、彼女の才能を知り、仕事を任せることに。
尊大で傲慢なベートーヴェンだが、ただ一人の肉親である甥のカールだけは溺愛していた。しかしカールがその一方的な愛を疎ましく感じていることに気づかない。
やがて初演の日がきた。難聴から指揮を怖れるベートーヴェンを助けたのはアンナだった。・・・(goo映画)

ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)といえば、誰でも知ってる大音楽家。
知ってる曲の中では「エリーゼのために」や交響曲第6番「田園」は好きかな。
有名な肖像画から推測すると、情熱家で頑固者のイメージが強いです。
この映画のベートーヴェンは、すでに音楽家としての地位を得ているが、耳が聞こえないなど肉体はぼろぼろ、苦悩の生活を送っているのです。
音楽家で耳が聞こえないというのは、致命的ですよ。
孤独な人でもあって、無神経、粗暴。
ネズミが這い回るほど部屋も汚いし、人を寄せつけない人。
はっきりいって変人でわがままなおじさんって感じです・・(>_<")
でも森の中を散歩しながら、曲づくりをしているベートーヴェンは活き活きとしてるのです。
天才は違う・・・

史実としてベートーヴェンに3名のコピストがいたとされてますが、3人目は明らかにされてない。
3人目として映画では作曲家をめざす若い女性アンナを登場させました。
この物語はフィクションです。
ベートーヴェンが主人公ですが、アンナというひとりの女性の自立物語だとも思った。
修道院に暮らしていて、そこは安全な場所。でもアンナは作曲家になりたいという夢をもち、あえて気難しいベートーヴェンに師事する。
昔は女性が自立するのは大変なことなのです。
一番すばらしいのは、ベートーヴェンとアンナの音楽に対する情熱が一致したこと。
はじめはアンナが作曲した音楽を馬鹿にするが、自分の一番の理解者はアンナだと気付く。
師弟愛をこえた愛がみえたと思う。
ベートーヴェンの体をアンナが拭いてあげるシーンはとっても官能的だった(私だけ?)


第9の初演シーンは「あなたの声が、私の中に満ちていく・・・」の映画のサブタイトルそのまんま。
不安でいっぱいの耳が聞こえないベートーヴェンに、アンナが拍子をとり教える。
二人が指揮する第9。流れる音楽、ベートーヴェンとアンナは一体になる。
そして合唱・・・感動して涙が出ました。
あまりにもこのシーンが強烈だったので、最後は拍子抜けしたかな^^;
1時間45分にしては、短く感じられた。もっと観たかったですね。
ジャンルを問わずいい音楽は人の心を揺さぶるものだと、改めて感じました。
ベートーヴェンは偉大な音楽家ですね。
この当時のウィーンの街の暮らしぶりや文化も興味深いです。アンナの服装(帽子も含め)が意外とかわいい。


風貌が違うなと思ったのは、眉毛を染めてるせいとカツラのせいですね。^^
指揮者の役は難しいと言われてますが、さすが名優です。
アンナ役のダイアン・クルーガーは気の強い凛とした女性を好演。
透明感があって美しい。
某ヘアケア会社のトリートメントジャーニーのキュートな彼女も好きですけど!(笑)
★★★★(5段階☆は0.5)
「敬愛なるベートーヴェン」公式サイト
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第九は、大昔に唄ったことあるんですよ~(意外な過去)。そこらへんが、わっ☆てなりますね。
とりあえず、オーケストラの後ろに立たせてもらった。ティンパニのすぐ後ろだったわぁ。
懐かしい事を思い出しました。生のオケはすごいです。
ダイアンは、段々いい女優になってるように思うなぁ。
エド・ハリス、なりきってました。
ベートーヴェンとあまりにもかけ離れた外見なので
知らない人は驚きますよ。
ちゃぴちゃぴさんは、声楽家なの?
オーケストラで歌うとは・・!!!
音楽できる人は、私、尊敬しちゃいますよ~!
生はすごいと思う。映画でも感動してしまった^^
第九が愛される理由がわかった気がする。
>ダイアンは、段々いい女優になってるように思うなぁ。
ほんとですよね。
美しいし、知的。二人の熱演にひきこまれましたね~
「第九」。
アンナとベートーヴェンの一体感と演奏の迫力が重なって圧倒されました~。
このシーンのためにまた劇場で観たいなって思います。
たしかに「第九」のあとは。。。あれ?ってな感じだったのは残念でしたね。。。
アハハ(^O^)
練習が大変でしたけど、当時は学生でしたからなんとか。
楽譜にカタカナでドイツ語よみを書きましたわな。巻き舌はひらがなとか(笑)
下手の横好きてやつ。後はノリ。
迷惑かからないよう、気は遣いました…(-.-;)
「第九」>アンナとベートーヴェンの一体感と演奏の迫力が重なって圧倒されました~。
このシーンは12分らしいですけど、ほんとに圧倒されたよね。
役者の力と音楽がすばらしい。
「第九」の良さを映画で知りましたよ^^
最後が呆気にとられてしまったね。。。
びっくりするほど、短く感じた作品だった・・・
とにかく劇場で体感してほしい映画ですねえ。
第九の合唱って、誰でも参加できるの??
でもドイツ語なんて、いくらカタカナでも難しいよー。巻き舌かい!!
私、楽譜も読めないしね・・・汗
カラオケでも声が出ないのよ^^;
(音域がないので、声が裏返ってしまう・笑)
オケをバックに歌うなんて、すばらしいよ。
貴重な話、ありがとう♪
>女性の自立物語だとも思った
凄くいいところをついていますね。
最初に写譜に選ぶシーンで「女?」と馬鹿にするシーンがありましたが、これがその当時の雰囲気だったのでしょうかね?
それが、第九初演で影のタクト振り。
このベートーヴェンからの信頼度の深さを表すところが感動でした。
この時代の女性は、才能があっても自立するのは難しかったのでしょう。
アンナの作った作品を「まるでおならの歌」だと言って馬鹿にして笑い飛ばす所がありますよね。
でも、最後のうれなかった曲「フーガ」をアンナは、ベートーヴェンをけなしたりはしなかった。
こちらこそ、ご訪問ありがとうございました!
>最初に写譜に選ぶシーンで「女?」と馬鹿にするシーンがありましたが、これがその当時の雰囲気だったのでしょうかね?
ベートーヴェンという大作曲家のお話ですけど、架空の人物アンナにとても惹かれるものがありましたよ。
その当時は女性が作曲家をめざすなんて、考えられなかったのでしょうかね。
まあ自己顕示欲が強く、頑固なベートーヴェンですから、23の若い女がえらそうに・・・な~んて思ったのかな^^;
影のタクト振りは、感動のシーンでしたね。
ベートーヴェンとアンナ、音楽に性別や年齢は関係ない。
日頃クラシックは縁遠いですが、とても満足しました^^
いえいえ、こちらこそご訪問ありがとうございます!!
>アンナの作った作品を「まるでおならの歌」だと言って馬鹿にして笑い飛ばす所がありますよね。
うーむ・・エド・ハリスの演技も相まって、おもしろいシーンでしたよ^^)ゞ
アンナの才能は認めてるのに、性格に問題のあるベートーヴェンのやることですから、
まあ下品で子供っぽい。。。
普通だったら、もういや!!!って逃げ出すのに、二人の関係は途切れることはなかった。
強い絆を感じましたね~
「フーガ」はもしやアンナだけにわかる曲だったのかも。