高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

まなざしの声 1 空気を読め!

2006-11-10 23:31:35 | Voice

「この授業では特にですが、割と多数の人が自主的に発言をしなくて、進んで発言する人が何人かいますね。進んで発言する人の意見が、私はすごく嫌いです。というか、不愉快です。見ていて。自分が発言して他人が不愉快になる可能性があるなら、もしくはそうなったら申し訳ないので私は発言しません。発言の内容によるかもなんですが。」

まなざしの声

「まなざしの声?」

まなざしに声があるというのは奇妙な表現です。しかし、

「目は口ほどにものをいう」

といいますね。目はけっこう雄弁に、そして強烈に、獰猛にもの語るのではないでしょうか?

みなさんも何か公衆の面前で失敗こいたとき、どこからともなくあざ笑いとともに

「バカじゃねえ!」
「黙っていろ!」
「ウザイんだよぉ!」

などというまなざしの声を聞いたことがないでしょうか?

空気を読めない人間に告ぐ「黙りなさい!」

冒頭の文章は、授業で

「まなざしの声の正体は何か?」

というタイトルでレポートを書いてもらった中の一つです。
みなさんはこの文章をどのようにお読みなられるでしょうか?
これは今学校の〈真実〉です。この現実を理解できない「空気を読めない人間」こそが教員や親や周囲がどんなに「いい子=生徒」と言おうが学校では生きていけない破綻者なのです。

「いじめはけしからん」

などという陳腐な繰り言をくりかえしても何の解決にもなりません。いじめが悪いなどと言うことは言われれば分かります。彼ら=いじめる側はこういわれたら大人にこう返したいのです

「あなた方は必要悪というものを知らないのですか?ない方がいい、しかしそれはなければいけない。タバコは体に害である、などと言うではないですか。じゃあ、吸わなければいいではないか、とかんたんに言えますか?」


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (川嶋)
2006-11-11 12:22:19
またまた、関係ないですけど、
「千夜千冊」最新記事、読まれました?

Web2.0の話題です。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html
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この現象って (Unknown)
2006-11-11 16:14:52
もう一つ前の大田 仁さんのコメントの中に「当時は空気を読むなんて言葉はなかった」とあります。昔はなかった。いや正確に言えば、いまほどに苦痛を感じる場所ではなかったのかもしれない。しかし、今やその空気というものは重要視されている。なんでだろう?人の質が変化したんじゃない?見るもの、聞くもの、感じるもの、いろんなものが選び放題。人間が自分を磨こうとしないで、感覚ばっかり肥え過ぎてるんじゃない?だから、発言にしても、何するにしても洗練されてないものは「 赦されないっ!」って感じする。みんな、自分を磨こうとしないで言いたいことばっかり言う。肥え過ぎた感覚が集合した場所ではかなり高度なことができないといけない。こんな世の中もういやだ。
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