南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

3年先のあるべき姿を見越そう

2010-09-29 17:50:26 | ユニオン
浜松市の人事委員会が職員給与の勧告を出しました。
民間給与との賃金比較から出されますので、平均年間給与は約9万円の減額です。
今後、県職員にもこの動きが波及するものと思われます。
今日行なわれた自治労大会で、冒頭、委員長からこのことについても触れた挨拶がありました。

関連して私は次の様な挨拶をいたしました。
「公務員の賃金勧告について大変厳しい状況が続いています。
これも民間賃金の低下傾向に歯止めがかからないからであります。
09年の民間給与の実態が今朝の朝刊に発表されていました。
従業員・役員含めて、4500万人の平均年収は405万9千円で、前年比23万7千円の減額でした。
400万円以下の労働者の比率が60%にまで広がっています。
加えて有効求人倍率も依然として悪く、県内は0.49倍、来春卒業予定の高校生はなんと0.28倍です。
日本だけでなく世界中が、雇用重視の政策を取り始めています。
その政策は言い換えれば、国内重視の保護貿易に繋がりかねません。
このまま放置すれば、この国はほんとうにおかしくなってしまいます。
尖閣諸島、北方領土、普天間問題・・・、日本人はこの国をどう思うのでしょうか。
世論は国を動かします。

明治維新の混乱期、福沢諭吉は「学問のすすめ」で、ひとり一人の国民のレベルを高める必要性を説きました。
連合静岡では来期より、「労働運動の原点は現場にあり」ということで、各地域や各構成組織のオルグ活動に入ります。
少しでも現場の力を強めなければ、このブラックホールのような状態からは抜け出ることができません。
みなさんの組織にもお邪魔しますのでよろしくお願いいたします。

そこでみなさんに訴えたいことは「労働組合のあるべき姿」です。
現在は与えられていない労働基本権も3年先か5年先には必ず付与されるはずです。
その時に、官公労の労働運動も大きく変わらざるを得ません。
どうぞ3年先、5年先を見越した運動を進めてください。
大いに汗をかかなくてはならない運動ですが、私たちとともに頑張ってください」


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