南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

あすは我が身

2010-05-07 17:44:54 | 政治
ギリシャが大変なことになっています。
政権交代によって財政赤字がGDPの13.6%にも上っていることが発覚し、財政再建を余儀なくされているためです。
ギリシャもEU加盟国ですが、EU加盟条件の財政赤字GDP比3%以下を守るために国民に大きな負担を強いることとなりました。
まずは公務員の給与昇給を3年間凍結することとあわせ賞与を廃止し、新規採用の凍結。
年金受給年齢(現在62歳)の段階的引き上げと、年金額30%削減。
付加価値税(消費税)引き上げ 19%→21%→23%。
国民は猛反発して大規模な抗議行動が起き、死者まで出ています。
事態はこれだけでは済まず、世界的な株価の下落につながりました。

我が国も他人事では済みません。
ギリシャと同様に財政赤字は深刻であり、長期債務はGDP比150%もあり、完全な自転車操業状態です。
これで国債の信用が低下し金利が上昇した時点で日本もパンクです。
その予見があるために消費税を中心とした増税議論とともに、国会議員の定数削減が具体化してきました。
公務員の人件費削減や国民に増税を受け入れてもらうためには徹底した無駄排除(事業仕分け)と自らの血を流す(議員定数削減)覚悟が必要です。
すでに民主党では衆院定数80名の削減を先の総選挙で公約としていますが、今夏の参院選では参院定数2割削減を考えている模様です。

ここまでは国レベルの動きですが、地方でも同様の動きが出ています。
しかし静岡県議会における定数削減の議論はまったく低調です。
川勝知事に対する距離感から分裂した自民党も、議長人事をめぐる数合わせと議員定数削減阻止では手を握るという始末、そんな姿にはもううんざりします。
時代の潮流は間違いなく地方主権に移っています。
国家レベルの改革は連合本部にお任せし、私たちは地方の政治をなんとかしなくてはなりません。
夏の参院選とともに来春の統一地方選にも目配りが必要ですね。