南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

鳩山演説

2009-10-27 13:30:24 | 政治

鳩山首相の所信表明演説がありました。
野党はもちろんですが、マスコミの評価にもなかなか厳しいものがありました。
その多くは具体性に欠けるというものですが、私は日本のあるべき姿を指し示した演説であったと評価します。

国民に対しても、求めるものを明確にしています。
演説を読んで私なりに感じ入った部分や、これからの労働運動に活かしていかねばならないと感じた部分を紹介します。

『社会の中に自らのささやかな「居場所」すら見つけることができず、いのちを絶つ人が後を絶たない、しかも政治も行政もそのことに全く鈍感になっている』
演説の中でこの「居場所」という言葉を3回使っていますが、「居場所」を失っている日本人のあまりの多さ、まったく同感です。
『一人ひとりが「居場所と出番」を見いだすことのできる「支えあって生きていく日本」を実現するために、その先頭に立って、全力で取り組んでまいります』

連合の目指す「労働を中心とした福祉型社会」にも連動するような演説もありました。
『「ものやお金があれば幸せだと思いますか。」
「人間の究極の幸せは四つです。
愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること。
働くことによって愛以外の三つの幸せが得られるのです。」
「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」』

私たちが「地域に根ざした顔の見える労働運動」を目指すように、国民一人ひとりに向かって“新しい公共”を提唱しています。
『働くこと、生活の糧を得ることは容易ではありません。
しかし、同時に、働くことによって人を支え、人の役に立つことは、人間にとって大きな喜びとなります。
私が目指したいのは、人と人とが支え合い、役に立ちあう「新しい公共」の概念です。
「新しい公共」とは、人を支えるという役割を、「官」と言われる人たちだけが担うのではなく、教育や子育て、街づくり、防犯や防災、医療や福祉などに地域でかかわっておられる方々一人ひとりにも参加していただき、それを社会全体として応援しようという新しい価値観です』

民主党鳩山政権の提唱する“友愛政治”と歩調をあわせた運動を、この静岡県でも推進していきたいと心の底から思いました。