南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

格差歴然の日本

2008-07-05 10:43:16 | ユニオン

東京・六本木ヒルズ森タワーには、100万円以上の入会金と、年間数百万円の会費を払わなければ利用できない社交クラブや図書館がある。
東京ミッドタウンには、家賃最高500万円の賃貸住宅があり、入居者を募集したところ、競争率は30倍だったという。
その裏通りには古い小さな商店や安アパートがある。

一方、ホームレスは全国で1万8564人(厚労省07年調査)いるという。
この人たちの90%は仕事をしているが、1ヶ月の収入が5万円以下。
生活保護世帯は1992年度の58万6千世帯から、05年2月には100万世帯を超えた。
非正規労働者は1700万人を超え、その代わり正規労働者460万人がこの10年間で正規雇用を奪われた。

平均年収では正規雇用者454万円に対して、契約・嘱託は250万円、派遣労働者は204万円、パート・アルバイトは110万円(ニッセイ基礎研究所)。

高級外車(本体1000万円以上)の06年新規登録は14,820台で前年比36%増。
富裕層向けの高級店やレストランが増える一方で、100円ショップが増えている。
まさに格差社会といえるが、小泉元首相曰く「格差が出るのは別に悪いこととは思っておりません」。
経団連の柴田副会長は「格差があるのが資本主義の原点。
連合は『2極化』とよくいうが、この程度の格差は当然だ。
飢えて死ぬような人がたくさん出るのはいけないが、そこまでひどい格差ではない」(朝日06年1月14日)という認識。

1970年代、所得階層の上位20%の総所得と下位20%との差は10倍だったが、1980年代は20倍に、2000年代は168倍となった(厚労省データー)。
1億円(100万ドル)以上の資産を持つ日本の富裕層は今日では141万人で、世界の富裕層の16.2%、そして日本の貧困率は15.3%で、先進国の中でアメリカに次いでワースト2位。
格差歴然の日本だ。

(よく、ここまで調べたものだと感心する・・・・連合熊本機関紙NO205より転用)